(2014/11/26)
前回はMolecule Toolsの中からAccent Modifiersを使用してベロシティやグルーブをコントロールするテクニックを紹介しました。
Accent Modsは『手のうちに収まってる感』がとても丁度良いツールで、表情豊かなグルーブを作成するのには欠かせないツールでしたね。
今回は同じくMolecule Toolsの中からいくつかの機能を紹介したいと思います。
BeatForm Tumblerを使ってちょい直し
Molecule Toolsの中からBearForm Tumblerを表示するとデフォルトではこのようになっています。
これは選択したリージョンに何もビート(ノート)が含まれていない場合の表示です。
これまでの連載で解説してきた通り、Liquid Rhythmは8分音符を軸として8つのビートで一小節を構成します。
それを踏まえてBearForm Tumblerを大雑把に説明すると、予め使用するBeatFormを選択しておいて、1から8の各ビートをノブで選んでフレーズを変更する、または下向きの三角ボタンをクリックして直接ビートフォームを選択してフレーズを変更します。
1番右にあるAllのノブを回した場合は1から8すべてのビートを一括で変更します。
例えばBeatFormパレットからStandardを選択した状態でAllを1段階回すとBearForm Tumblerはこのように変化します。
ノブやプルダウンメニューからビートフォームを選択してフレーズを構築するといえば、BeatBuilderのBeatForm Sequencerを紹介しましたが、表示の仕方が違うだけで使い方というか…やることはほとんど同じです。
ただし、使っていると良く判るのですが、ディスプレイの大きさや好みの問題で、各機能の表示/非表示を切り替えて作業している時、例えばトラックとミキサーを表示しながらリージョンを少し手直ししたい時。
エディットする方法はたくさんありますが、Molecule Toolsをさっと表示して他の機能も組み合わせてサクサクっとエディットできるのがとても便利な瞬間が意外にも割とあったりします。
Accent Modsみたいな使い方
BeatForm TumblerのColor Shadeをクリックすると、表示がAccent Modsと似たような雰囲気に変わります。
これまでの連載を読んでいただいた方にはピピっとくるのではないかと思いますが、もはやLiquid Rhythmの代名詞、強拍弱拍中間拍単位でビートフォームを変更します。
見た目はAccent Modsに近く、動作はBeatWeaverに近いです。
Accent ModsとBeatForm TumblerのColor Shadeの使用時には同じくMolecule ToolsのGroove Moverでアクセントを変更しながら調整します。
これはグルーブ自体を変更するためにベロシティの値にも影響を与えるので、常に合わせて考えたい部分ですね。
Groove Moverはアクセントの変化を音と一緒に確認するのにも判りやすいので、今回の内容をまとめて動画でどうぞ!
BeatForm Tumblerは『このツールでしかできない』という機能ではないですが、使い方を覚えておくと必ず役に立つツールなので、いろいろ弄って遊んでみてくださいね。
それではまた、次回!
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