(2014/10/22)
ループをロードしてフレーズを変更してみよう!
前回インストゥルメントやループなどのロード方法についてお伝えしました。
まだ見ていないという方は前回の中でも特に動画を要チェッキングでお願いしたい次第です。
様々なサウンドロードについての手順を案内していますが、その中でもループ。
ループと言えば一般的にはオーディオ素材をイメージすることが多いと思いますが、Liquid Rhythmのループは音源とフレーズがセットになっているものです。
BITWIG STUDIOのClipsと同じようなものですね。
Liquid Rhythmの場合は更にキット内の各インストゥルメント(バスドラムやスネアドラムなどのパーツ単位)も独立しているので、フレーズのアレンジの自由度と操作性が抜群です。
Liquid Rhythmはゼロからフレーズを作成していくのも恐ろしいほど素早く簡単ですが、まずはLoopをロードして、そのループのフレーズを弄ってみるのをお勧めしたいです。
前回ご案内した方法で試聴/ロードをすると、各インストゥルメントとフレーズが並びます。
Dubstepの450という名称のループをロードしてみました。
このループではキック、スネア、クラッシュシンバル、クラップ、マラカスの5本のトラックがあり、8小節のフレーズが含まれているのが判ります。
フレーズは1小節毎に管理され、画面右側に表示されるBeat Builder、Beat Weaver、Mapといった特徴的な機能を使用しながらビートメイクして行きます。
もちろん鉛筆ツールで直接書き込むこともできます。
BarForm Listを使う
まずはBeat Builderを使ってループのフレーズをアレンジしてみるところから始めましょう。
アレンジを加えるインストゥルメントのアレンジしたいリージョンをクリックして選択します。
リージョンを選択すると、Beat BuilderのBarForm Listに現在選択されているリージョンで使用されているパターンが選択されます。
BarForm Listは現在選択されているインストゥルメントにマッチする可能性の高いパターンをリストアップしてくれるので、適当に選んでもそれっぽくなります。
リストから選んで別のものをクリックしてみると、選択中のリージョンで即反映されます。
BarFormやBeatFormに表示されている赤や青のブロックはひとつずつが8分音符の長さを表しているので、この画像のスネアは8分音符で『タタタタタタタタ』と叩いているのが判ります。
BeatForm Sequencerでもうひとひねり
BeatBuilderの中にはBarForm Listが表示されますが、その下にはBeatForm Sequencerがあります。
BeatForm Sequencerを大雑把に言うなら、BarForm Listで選択されているパターンを更に細かくエディットする場所ということになると思いますが、先にブロックは1つが8分音符分の長さと書いた通り、1から8までならんで1小節を表しています。
画像では1段目がブロックにポイントがひとつで8分音符、2段目はブロックにポイントが2つで16分音符、3段目は8分音符を3分割なので半拍3連(って言うんでしたっけ…)のパーツが並んでいるので、クリックして変更することでフレーズもどんどん変わって行くわけです。
画像では4段ですが、任意で更に追加できるので表現できないフレーズはないのではないかと思います。
ちなみにですね、ブロックやシーケンスのパターンの部分が青や赤になっているのは、青が2つのノートが組み合わされている場合で、濃い青はアクセントが強い、薄い青はアクセントが弱いことを表します。
赤いものは3つのノートが組み合わされている場合で、アクセントは強中弱の3段階に濃淡があります。
馴れると色とポイントを見るだけでフレーズが理解できるようになって、とても良く考えられた機能だな…と感心してしまいます。
…が、文章だけでは伝わりづらいと思うので、Beat Builderをいじっている動画を作成しました。
合わせてご覧下さい。
Beat Builderのパズル感覚というか遊び感覚なところがとても楽しくて、次々に良い感じのフレーズが組み上がって行くのがまた楽しい!
気を抜くと時間を忘れて没頭してしまうので注意が必要です…。
製品ページにはデモバージョンもあるので是非試してみてください。
それではまた、次回!
- 前回記事:
- まずはドラムサウンドをロードせねばなりますまい!