(2015/01/21)
見た目は少し奇抜なところがありますが実は機能はシンプルで、使えば使うほど『手の内に収まる感』というか、『使いこなしてる感』がたまらないLiquid Rhythm。
この連載を読んで興味が湧いたという人がいたら、製品ページにデモバージョンのリンクがあるので試してみてくださいね。
さて、私が知る限りLiquid Rhythmのようなソフトウェアやハードウェアを使ってリズムを構築していく場合、全体を大まかにサラッと作っておいてあとから細かく仕上げて行く人と、初めからかなり作り込んで行く人がいるように思います。
もちろんどちらの場合にも最終的には細かく仕上げることになるのですが、途中経過としては傾向が分かれるというか。
そして、今回は全体が大体仕上がって、細かいフレーズやキメなどを作り込む時に覚えておくと便利なちょっとした機能のお話しです。
ループポイントの設定などなど
手順で考えてみると1曲分やそうじゃなかったら1コーラスなりのある程度の塊まで作ったあと、特定の部分をループ再生しながらフレーズを作って行くということがあると思います。
そのような時はループ範囲を選択します。
ループ範囲の選択方法はこの連載を読んでくれている人には説明不要のような気もしますが、念のため書いておきます。
範囲の設定方法は大きく分けて2種類。
ループのスタートポイントとエンドポイントを直接ドラッグする(画像赤枠)か、スタートポイントと長さを直接数値入力(画像黄枠)する方法です。
ループの有効/無効のボタンはLength(長さ)の右(画像青枠)にあります。
数値はクリックして入力する意外に上下にドラッグしても変更できます。
注意する点は、数値入力する際にスタートポイントとエンドポイントを指定するのではなく、スタートポイントを決めたらループの長さを指定するというところ。
それ以外は至って普通ですね。
Automatically loop selection
ループ関係ではあといくつか覚えておきたいショートカットがあります。
まずはcommand(winの場合はCtrl)+L。
このショートカットは、現在選択されているリージョンをループ範囲に設定します。
このショートカットの良いところは、複数のリージョンを選択した場合、その範囲をまとめてループ化することができるところで、作業効率にかなり影響します。
更に、command(winの場合はCtrl)+Lを自動化するモノグサ機能があります。
その名もAutomatically loop selection。
Automatically loop selectionを有効にする場合はループのオン/オフボタンの右のボタンを押しておきます。
リージョンをひとつクリックすればそのリージョンの範囲のみがループになり、Shift併用で複数のリージョンを選択すればその範囲がループされます。
Automatically loop selectionがあればcommand(winの場合はCtrl)+Lはいらないのでは??と思ってしまいますが、たまに自動だと都合が悪い時があったり、ショートカットを入力した方が便利な時があったりします。
今日お伝えした内容はほんのちょっとしたことですが、覚えておくと便利な機能なので試してみてくださいね。
それではまた、次回!