(2014/12/24)
早いものでLiquid Rhythmの面白さを伝えようと始めた本連載も今回で12回目を迎えました。
今年のディリゲントは年内29日までの営業とさせていただいているので、火曜更新の本連載は今回で今年最後となりました。
本年最後の更新は、マウスだけでも十分素早く操作可能なLiquid Rhythmを、更に快適に使用するためのコントローラ設定についてご紹介します。
なくても良いけどあれば快適、MIDIコントローラ
Liquid Rhythmでフレーズを作成する場合、マウスやトラックパッドをポチポチしているだけで通常のDAWソフトでのペンツールの入力とは比べ物にならない有機的なフレーズが次々と生まれていきます。
リズム音源にとって最も重要なベロシティによる抑揚などがセミオート化されているというのが大きいですが、例えば以前紹介したMolecule Tools / Accent Modsのベロシティやグルーブのランダム幅や値をコントローラに割り当てておくと更に直感的に操作ができます。
Liquid Rhythmがどれだけマウスのみで快適に操作できるように設計されているとしても、同時に2ヵ所操作することはできないというのがマウスやトラックパッドの弱点ですので、これを補うという意味でもMIDIコントローラがあると便利です。
MIDIコントローラのアサインは、Options / MIDI Mapping Mode / Edit MIDI Mapをクリックするか、キーボードショートカットのコマンド(Winの場合はコントロール)+Mを押します。
すると、割当可能な項目が赤枠で囲まれます。
設定方法は割と一般的な、設定したい場所(赤枠部分)をクリック選択して、コントローラから信号を送信するだけ。
割当が終わったら、もう一度Options / MIDI Mapping Mode / Edit MIDI Mapをクリックするか、キーボードショートカットのコマンド(Winの場合はコントロール)+Mを押してマッピングモードを解除しておきます。
設定したい場所をクリック選択してコントローラを操作しても正しく設定が行えない場合、環境設定 / Devicesにご使用のコントローラの名称が表示されているか、OptionsがNoneとなっていないかをご確認ください。
Devicesに名称が表示されていない場合、コントローラによっては専用のドライバをインストールしないと使用できないというような場合もあるかも知れません。
詳しくはご使用のコントローラのマニュアルをご参照いただくか、コントローラのメーカーサポート窓口でご相談ください。
MIDIコントローラの使用用途を明確にすると良いです。
何度も言いますが、Liquid Rhythmはマウスやトラックパッドのみでも十分ポテンシャルを引き出せます。
その上でMIDIコントローラを各機能に割り振ることができるのですが、闇雲にすべての昨日をマッピングしておく(コントローラの操作端子に余裕があればですが)というよりは、『ここはマウス、この部分だけはコントローラで』というように割り切っておくと更に使いやすいように思います。
個人的にはMolecule ToolsのGroove MoverとAccent Modsの各スライダー、それとリージョンのセレクター(平たくいうとカーソルです)を割り当てておくのが使いやすいと思っています。
Molecule Toolsは強拍と弱拍を同時に設定したい時に重宝しますし、リージョンのセレクターは、コンピュータのカーソルと同じ機能かと思いきや、コンピュータのカーソルキーはLibraryのスクロールに使用して、MIDIコントローラではArrangerのリージョンを上下左右で選択するという棲み分けができるので、地味に便利です。
もちろん正解があるものではないので、いろんな割当を試して使いやすいセッティングを探してみてくださいね。
それではまた、来年!