(2014/12/10)
これまでLiquid Rhythmの機能をスタンドアロン起動をベースに解説してきました。
Liquid RhythmはプラグインとしてもAU、VST 2.4、RTASに対応しているので、対応DAWソフトをお持ちの場合はプラグインとしても起動できます。
Liquid Rhythmをプラグインで使用する場合、特別な操作や設定は必要ありませんが、人によっては若干戸惑う部分があるかも知れません。
今回はその辺りのお話しを少し。
MIDIファイルはどこにいるのか?
Liquid RhythmはBeatBuilderやBeatWeaverなどのツールを使って、誰でも素早く簡単にプロクオリティのグルーブが作れてしまいます。
ドラム音源として見てもとても鳴りの良いサンプルが収録されているのが嬉しいですが、やはりLiquid Rhythmの1番の武器はグルーブを作成するためのツールだと思います。
通常DAWソフトのプラグインとしてドラム音源などを使用する場合、DAWソフトのインストゥルメント・トラックなどにプラグイン起動し、そのインストゥルメント・トラックのリージョンにMIDIのノートを入力してフレーズを作成するのが一般的ですね。
しかし、Liquid Rhythmの場合はそれでは魅力が半減してしまうのです。
何しろBeatBuilderやBeatWeaverはLiquid Rhythmのツールなのであって、DAWソフトのツールではないのです!
一押しツールの使えないLiquid Rhythmなんて、例えるならば一押しツールの使えないLiquid Rhythmのようなものですよ!!
興奮して例えるのを忘れてしまいました。
さて、そこでですね、Liquid Rhythmをプラグインとして使用する場合の基本ですが、一般的なドラム音源などとは少し違って、DAWソフトの中で起動しているというよりは、DAWソフトと同時に起動して同期しているというイメージが強いです。
再生/停止やテンポ情報はすべてDAWソフトが制御していて、DAWソフトを再生するとLiquid RhythmもDAWソフトのテンポで再生開始。
この時ノートはLiquid Rhythmの中にあるので、フレーズやグルーブの作成はLiquid Rhythmのツールでスタンドアロンの時と同じように行うことができますが、DAWソフト側のLiquid Rhythmを起動しているトラックのリージョンには何も入力しないので戸惑われる場合があるようです。
ドラム音源がリージョンに記録したノートを音源に送って、音源はそのノートを受けて発音するのに対して、Liquid Rhythmは再生位置情報を受け取ってその場所の自分自身のノートで発音して、DAWソフトのトラックにオーディオを返しているといった具合です。
なので、DAWソフトのトラックに何もリージョンがない状態でもオーディオをエクスポートすると、DAWソフトのトラックとLiquid Rhythmがミックスされたファイルが作成されることになるのです。
この動作を動画で確認してみてください。
いかがでしょう?
4chのカセットMTRとリズムマシンを同期させている雰囲気…と言っても伝わらない人の方が多いかも知れない昨今。
Liquid Rhythmにそこはかとなく懐かしさを感じるのはこういうところなのかも知れないし、Syncや同期という言葉に馴染みのない人には逆に新しいのかも知れないですね!
それではまた、次回!
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