(2015/01/14)
Liquid RhythmをDAW上で起動した場合、Liquid Rhytymの中でMIDIフレーズを作ってLiquid Rhytymの内蔵音源を鳴らすことも、DAWソフトのトラックにMIDIフレーズを入力してLiquid Rhytymの内蔵音源を鳴らすこともできます。
今回はLiquid RhytymでMIDIフレーズを作成して他のソフトやハードウェアシーケンスなどで使用するためのMIDIエクスポートについて紹介したいと思います。
ドラッグするのはリージョンじゃないのです
Liquid RhytymでのMIDIのエクスポートはとてもシンプルで使い勝手が良いように作られています。
Liquid Rhytymの場合はドラッグ&ドロップで行う方法と一般的な設定を行ってボタンをクリックする方法があります。
まずドラッグ&ドロップする方法。
画面上部の各種アイコンが並んでいる場所の中央寄りを見ると、四角が重なって+マークの着いたアイコンがあります。
このアイコンをドラッグ&ドロップすると、MIDIのエクスポートが実行されます。
その時のエクスポートの仕方を予め設定しておくためには、同じアイコンをドラッグせずに、クリックします。
ここで設定できるのは3種類。
- Entire Arrangement:アレンジャー内すべてのリージョンをエクスポート
- Within the Loop Range:設定中のループ範囲内すべてをエクスポート
- Selected Regions:選択したリージョンのみをエクスポート
Entire ArrangementとWithin the Loop Rangeは極々一般的なエクスポート方法ですが、Selected Regionsはアレンジャー内から自由に必要なトラックの必要なリージョンのみをまとめてエクスポートできる機能です。
コマンドキーを押しながらリージョンを複数選択して行って、Selected Regionsに設定した状態でアイコンをドラッグ&ドロップすると、必要なリージョンのみのMIDIファイルが出来上がるというわけですね!
0とか1とか…デジタルかっ!いや、デジタルですけども。
MIDIファイルには2つのフォーマットがあります。
最近ではMIDIという言葉自体少しずつフェードアウトしていきそうな匂いがしているくらいなので、その中でフォーマット0とフォーマット1とか言われてもピンとこないという人も多いのかも知れません。
なので念のため簡単に説明しておくと、オーディオでいうところの2ミックスとパラアウトの違いみたいなものです。終わり!
簡単過ぎました。
例えばLiquid Rhythmや一般的なDAWソフトは複数のトラックを使って曲を作って行きますね。
オーディオにしてもMIDIにしても作成したフレーズをエクスポートしようとした場合に、全体を出力するのか、任意のトラックのみを出力するのかを選ぶと思います。
MIDI規格ではこれをフォーマット0や1というように呼びます。
フォーマット0は複数のトラックを1つのファイルにまとめてエクスポート。フォーマット1では個々のトラックごと、ひとつずつのファイルにエクスポートするといった具合です。
前項で紹介した方法はすべてフォーマット0でエクスポートが行われますが、フォーマット1で出力する場合には設定画面を呼び出してあげる必要があります。
操作は、まずFile / Export to MIDI FileをクリックしてExport MIDI Wizardを表示します。
ウィザードはとてもシンプルで、ファイル名、エクスポート先フォルダ選択、範囲、エクスポートトラックの選択、それからフォーマット0と1の選択です。
Liquid Rhythmではフォーマット0や1という風には呼びませんが、ウィザード画面右側のSingle MIDI Fileにチェックすると0、Individual Tracksにチェックすると1でエクスポートされます。
例えばお気に入りのドラム音色が複数のソフトに跨がっていて、ドラムだけで何本もトラックを立ち上げるというような使い方の場合には1でエクスポートした方が使い勝手が良いでしょうし、ひとつのドラム音源で使用するなら0じゃないと厄介かも知れません。
この辺りはケースバイケースで使い分けてみてください。
別の音源用にエクスポートする場合は予めノートナンバーを合わせてから出力しておくと楽だと思います。
それではまた、次回!