LE fx 取扱説明書

目次
1. 本書について
LE fx ユーザーガイド 第2版(Issue 2)
Copyright © 2025 Union Audio Limited. All rights reserved.
当社は最善を尽くし、本書に含まれる情報が真実かつ正確であると信じておりますが、誤記や脱漏について責任を負うものではなく、必要と思われる変更を予告なく行う権利を留保します。
本製品は、販売される国で適用される基準、規制、および指令に準拠するように設計されています。
注:本製品または関連する電源ユニットに承認されていない変更や改造を加えた場合、コンプライアンスに悪影響を及ぼし、ユーザーの操作権限が無効になる可能性があります。
設計および製造元: Union Audio LimitedUnit 4 Redruth Enterprise Park, Redruth, Cornwall, TR16 5EZ, UK
www.unionaudio.co.uk
2. 国内製品保証規定
Union Audioは、当初の購入日から2年間(保証期間)、本ユーザーマニュアルに従って使用された場合の、元のパッケージに含まれる製品および付属品の材料および製造上の欠陥を保証します。
- 保証条件に基づく修理または交換によって、保証期間が延長または更新されることはありません。
- 修理または直接の交換は、機能的に同等なサービス交換ユニットによって履行される場合があります。
- 本保証は第三者への譲渡はできません。 本保証は購入者の唯一の救済手段であり、Union Audioおよび認定されたサービスセンターは、本製品の不具合に起因する付随的・派生的な損害や、明示または黙示の保証違反に対して一切の責任を負いません。
保証条件
- 機器が、意図的であるか偶発的であるかを問わず、誤用、放置、または当社が承認した以外の改造を受けていないこと。
- ポテンショメーターの摩耗、および塗装やシルク印刷に対する外観上の損傷は保証対象外です。
- 必要な調整、変更、または修理が、Union Audioまたは指定のエージェントのみによって行われていること。
- 不具合が生じた場合は、購入証明書を添えて、お買い上げの販売店または国内販売窓口までご相談ください。 発送前に必ず窓口へご連絡ください。
- 輸送中の損傷を避けるため、ユニットを返送する際は必ず製品出荷時の梱包箱(オリジナルカートン)を使用してください。
- 修理やサポートに関する詳細は、ディリゲントカスタマーサポート(Union Audio製品窓口)までお問い合わせください。
3. 安全上のご注意
重要:指示を読み、必ず保管してください
- 本製品は本来の目的のみに使用し、すべての警告に留意してください。
- 警告: 火災や感電のリスクを防ぐため、本装置を水の近くや、雨・湿気にさらされる場所で使用しないでください。
- 液体が装置や電源にこぼれないように常に注意し、花瓶や飲料用グラスなどの液体が入ったすべての物体を、装置から十分に離しておいてください。
- 十分な換気を確保し、すべての換気口が塞がれたり制限されたりしないようにしてください。
- アンプの出力を本装置に接続しないでください。 ミキサー、オーディオソース、パワーアンプ入力に接続する際は、常に正しく高品質なケーブルを使用してください。
- 熱源(ラジエーター、ストーブ、アンプなど)の近くに装置または電源を設置しないでください。
- 操作部や外装を損傷する恐れがあるため、鋭利な物や重い物を装置や電源の上に置かないでください。
- 乱暴な取り扱いや強い振動を避け、移動・輸送のために元の梱包材を保管してください。
- 液体をこぼした場合、物体が装置内に落下した場合、落とした場合、または正常に動作しない場合は、速やかにディリゲントカスタマーサポートまで点検を依頼してください。
- 装置または電源のいずれのカバーも取り外さないでください。 内部にユーザーが修理可能な部品はありません。
- 必ずお住まいの地域のメイン電源に適した電源アダプターを使用し、電源が地域のメイン電圧に対して正しく指定されていることを確認してください。
- DCリード線が踏まれたり、挟まれたり、引き伸ばされたりしないよう保護してください。
- 雷雨の際や、電源を入れたまま装置を長時間使用しない場合は、プラグを抜いてください。
4. LE fxについて
Union Audio LE fxは、あらゆるDJセットアップに完全に統合できるように設計された、コンパクトで手頃な価格の、使いやすいアナログ/DSPベースのエフェクトユニットです。
8つのエフェクトは、あらゆるタイプのエレクトロニック・ダンス・ミュージックで機能するように慎重に設計されており、ミックスに微妙な変化を加えたり、本機が提供する高度なオーディオ操作によってドラマチックなブレイクダウンを作り出したりすることができます。

コントロール
LE fxには、エフェクト選択、2つのパラメーター・コントロール(機能はエフェクトに依存)、Wet/Dry信号ミックス、FX ON/OFF、およびTap Tempo(タップ・テンポ)のコントロールが組み込まれています。
接続性(Connectivity)
LE fxは、どのようなセットアップにも非常に簡単にインターフェースできるように設計されています。 標準的なRCA IN/OUTに加えて、2つの1/4 インチTRS INSERTソケット、さらにXLRによるバランス入出力を備えています。
電源(Power)
LE fxには、世界中どこでも使用できるよう様々なソケット・アダプターが付属した、効率的な12 Vユニバーサル電源が同梱されています。 外部電源は、アナログ電圧レールを+/- 15 V DCに昇圧する内部回路に電力を供給し、一般的なギター/楽器由来のエフェクトユニットに欠けがちな、真のプロオーディオ・ヘッドルームと信号レベルを保証します。
5. エフェクトの選択と種類
LE fxには8つのエフェクトが内蔵されており、左側のロータリー・コントロールを回すことで選択します。 現在選択されているエフェクト番号(0〜7)は、3ビットのバイナリー・ディスプレイ(LED)によって表示されます。

センド・エフェクト(SEND EFFECTS)
最初の3つのエフェクト(0. Analogue Delay、1. BPM Delay、2. Reverb)は「センド」エフェクトとして知られています。 これらのエフェクトは、「ドライ(エフェクトがかかっていない)」サウンドに追加されます。 Wet/Dryコントロールは自動的に機能を変え、完全に反時計回りの場合はDry信号のみが聞こえます。 完全に時計回りにすると、エフェクトがかかった(Wet)信号がDry信号に対して100%追加されます。

インサート・エフェクト(INSERT EFFECTS)
残りの5つのエフェクト(3〜7)は「インサート」エフェクトとして知られており、Wet/Dryコントロールが完全に時計回りになったとき、信号全体に対してエフェクトがかかります。

6. エフェクト詳細解説
0. Analogue Delay(アナログ・ディレイ)
アナログ・ディレイのサウンドをエミュレートします。 特定のリズムにロックされることなく音を繰り返し、ディレイタイムを変更すると繰り返される音のピッチがシフトし、独特のキャラクターを加えます。
- Parameter 1: ディレイ・タイミングを調整します。
- Parameter 2: フィードバック(リピート回数)を調整します。
1. BPM Delay(BPMディレイ)
ディレイタイムをトラックのBPMに自動または手動で同期させます。
- Parameter 1: ディレイの反復分割(1/4、1/2、3/4、1/1、5/4、3/2、2/1)を設定します。
- Parameter 2: フィードバック(リピート回数)を調整します。

Auto BPM機能とLED表示
自動BPM検出システムは、洗練されたアルゴリズムを使用してBPMを分析・検出します(ただし、重いパーカッシブなベースラインや変則的なリズム構造は精度に影響を与えます)。 リアルタイムのビート検出は、3つのLEDで構成されるバイナリー・ディスプレイによって表示されます。
- Top LED(上部): テンポの変化が検出されたときに短く点滅します。
- Middle LED(中央): ビート検出が進行中であるが、規則的なパターンがまだ検出されていない場合に点灯します。
- Lower LED(下部): 規則的なビートパターンが見つかると点滅を開始します。一貫して繰り返されるビートが検出されると中央のLEDが消灯し、「Tap Tempo」ボタンがビートに合わせて青色に点滅します。

ブレイクダウン時などで音楽のビートが停止した場合、Tap Tempoボタンは最後に検出されたテンポで赤色に点滅し、再びビートが始まると青色に戻ります。 トラックのBPMが正確に検出できない場合(激しくシンコペーションされたリズムなど)、検出回路は「最良の推測」を行い、中央のLEDが点灯したままになり、Tap Tempoボタンが青と赤の両方で点灯します。 ほとんどの場合、BPM検出はディレイに十分近いものになりますが、必要に応じてTap Tempoボタンを使用して手動でビートをタップすることでAuto BPMを上書きできます(手動入力時は赤色に点滅)。 Auto BPMに戻すには、Tap Tempoボタンを1回押します。
2. Reverb(リバーブ)

クラシックなホール・リバーブのサウンドをシミュレートし、オーディオが広い空間にあるように響かせます。
- Parameter 1: 部屋のサイズ(ルームサイズ)を調整します。
- Parameter 2: リバーブテイルのプリ・ディレイと高周波成分(ハイ・フリケンシー)の両方を調整します。

Wet/Dry、On/Off: Wet/Dryコントロールは、元のオーディオ(Dry)に追加されるリバーブ(Wet)のレベルを調整します。 控えめに使用して微妙なアンビエンスを追加したり、完全に時計回りに回して元のサウンドを密度の濃いリバーブで包み込み、ドラマチックな効果を出したりすることができます。 エフェクトがアクティブなときはOn/Offボタンが緑色に点灯します。 エフェクトをOffにすると、リバーブテイルが突然ミュートされるのではなく、自然に消えていく(テイルが残る)仕様です。

3. Flanger(フランジャー)

鋭い金属的な、共鳴するスイープサウンドを作り出します。

- Parameter 1: LFOスイープの周波数(スピード)をコントロールします。
- Parameter 2: エフェクトの深さ(デプス)をコントロールします。
Wet/Dry、On/Off: Wet/Dryコントロールは、ドライ信号とエフェクト音のバランスを調整します。 完全に反時計回りの場合はエフェクトは聞こえませんが、時計回りに回すと処理されたオーディオの比率が徐々に増加し、完全に時計回りになると完全に処理されたサウンドのみが聞こえます。 アクティブ時はOn/Offボタンが緑色に点灯します。

4. Phaser(フェイザー)

滑らかで、フィルター処理されたようなスイープサウンドを作り出します。

- Parameter 1: フィルターのスイープ速度を調整します。
- Parameter 2: フィルターの深さ(エフェクトの強さ)を変更します。
Wet/Dry、On/Off: Wet/Dryコントロールは、ドライ信号とエフェクト音のバランスを調整します。 完全に時計回りになると、完全に処理されたサウンドのみが聞こえます。 アクティブ時はOn/Offボタンが緑色に点灯します。

5. Bit Crusher(ビット・クラッシャー)

デジタル・ディストーションをシミュレートし、オーディオにザラザラしたローファイ・サウンドを与えます。

- Parameter 1: ビット深度(Bit depth)をコントロールします。
- Parameter 2: ドライ/ウェットの比率を変化させます。
Wet/Dry、On/Off: 時計回りに回すほど処理された音の比率が増加し、最大で完全に処理されたサウンドになります。 アクティブ時はOn/Offボタンが緑色に点灯します。

6. HPF Reverse(HPFリバース)

ハイパス・フィルター(HPF)と、オーディオの1拍をリバース(逆再生)させるサンプラーを組み合わせたユニークなエフェクトです。

- Parameter 1: フィルターのカットオフ周波数をコントロールします。
- Parameter 2: フィルター処理されたオーディオとリバース・サンプルをミックスします。 完全に時計回りにすると、リバース・サンプルのみが聞こえます。
活用法: このエフェクトは、ブレイクダウンの前にカットインするのに最適です。 Dry/Wetコントロールを完全にDryにした状態でFXをオンにし、コントロールを一時的に完全にWetに回して、再びDryに戻すという使い方が最も効果的です。 アクティブ時はOn/Offボタンが緑色に点灯します。

7. HPF Stutter(HPFスタッター)

ハイパス・フィルター(HPF)と、オーディオの1拍を繰り返す(スタッター)サンプラーを組み合わせたエフェクトです。

- Parameter 1: フィルターのカットオフ周波数をコントロールします。
- Parameter 2: ドライ・オーディオと1拍の繰り返しサンプルをミックスします。 完全に時計回りにすると、繰り返されるサンプルのみが聞こえます。
活用法: これもブレイクダウンの前にカットインするのに優れたエフェクトです。 Dry/Wetコントロールを完全にWetにした状態でFXをオンにすると最も効果的です。
クイック・リリース機能: このエフェクト選択時、On/Offボタンを1秒以上長押しすると、指を離した瞬間に自動的にオフになります。 トラック再生中に瞬間的にエフェクトをドロップするのに非常に適しています。

7. リアパネル接続

XLR IN/OUT
最良の信号品質を得るためには、バランスXLR接続を使用して、ミキサーとメインアンプの間にLE fxをインターフェースさせてください。 接続は以下の通りです: Pin 1 = Ground、Pin 2 = +Hot、Pin 3 = -Cold。

INSERT(インサート)
インサート・ジャックにより、この機能を組み込んでいるミキサーに簡単に接続できます。 良好な品質の1/4 インチTRSリードを使用するか、ミキサーに個別のインサート入力と出力接続がある場合はTRSスプリッター・リードを使用してください。 接続は以下の通りです: Tip = Input、Ring = Output、Sleeve = Ground。

RCA IN/OUT
最大の接続の柔軟性のために、LE fxにはメディアプレーヤー、ドラムマシン、その他の音源と直接接続するための入力および出力RCAコネクターも装備されています。 XLR接続またはインサート・ジャックを介して信号が流れている場合、RCA出力は録音出力としても使用できます。 ただし、これはラインレベルになるため、一部の録音デバイスでは減衰させる必要がある場合があることに注意してください。
DC INPUT(DC入力)
LE fxユニットの損傷を防ぐため、必ず本機に付属の12 V DC電源アダプターのみを使用してください。 付属以外の電源を使用すると、動作不良や損傷の原因となる可能性があります。
8. Aux Send Mode(Auxセンド・モード)

LE fxは主に、必要なすべてのコントロールをフロントパネルに組み込んだスタンドアローンのエフェクトユニットとして設計されています。 しかし、お使いのミキサーのAuxセンド/リターン・システムと一緒にLE fxを使用することも可能です。 これを正しく機能させるには、LE fxを「SEND MODE(センド・モード)」に設定する必要があります。
センド・モードは、ディレイまたはリバーブ(FX 0〜2)が選択されているときのWET/DRYコントロールの動作を変更し、時計回りに回しきったときに「ウェット」信号のみを出力に供給するようにします。
SEND MODEの選択方法(シリアル番号 FX-0150-LE 以降)
ハードウェアおよびファームウェアの更新により、シリアル番号 FX-0150-LE 以降のモデルでは、センド・モードの動作およびミキサーへの接続方法が変更されています。
- ユニットの電源が入っており、FX 1(BPM Delay)が選択されている状態で、バイナリー・ディスプレイの一番上のLEDが点滅し始めるまで、Tap Tempoボタンを2秒間押し続けます。
- センド・モードが選択されると、ON/OFFボタンは無効になりますが、ディレイとリバーブは常にアクティブな状態になります。
- ただし、センド・モードの信号入力はLE fxのRCA入力ソケットからのみ供給されるため、LE fxがミキサーのインサートに接続されている場合でも、RCAコネクターに信号が供給されるまでエフェクト音は聞こえません。
- 通常は、ミキサーのAux SendからLE fxのRCA入力に接続し、ミックスに追加されるディレイやリバーブの量をミキサーのチャンネルSendコントロールから直接制御できるようにします。
- センド・モードは最初の3つのエフェクト(2つのディレイとリバーブ)にのみ機能します。 したがって、エフェクト4以上の「インサート」エフェクトを選択すると、自動的にセンド・モードがバイパスされ、ON/OFFボタンが有効になった従来通りの動作になります。
- センド・モードを無効にするには、Tap Tempoボタンを再度2秒以上押し続けてください。
旧仕様のSEND MODE設定(FX-0150-LEより前のモデル)
LE fxの電源を入れる前に、ON/OFFボタンとTAP TEMPOボタンの両方を押し続けます。 ユニットに電源を入れ、TAP TEMPOボタンが点灯するのを待ってから、両方のボタンを離します。 このモードはメモリに保存されないため、旧モデルの場合はLE fxの電源を入れるたびに行う必要があります。



9. 主要諸元(Specifications)

| 歪率およびノイズ(THD+N un-weighted) | 0.005%(0 dBu, 20 Hz〜20 kHz) |
|---|---|
| 周波数特性(FXバイパス時) | ±0 dB(20 Hz〜30 kHz) |
| ノイズ(22 Hz〜22 kHz un-weighted, FXバイパス時) | < -80 dBu |
| 最大出力レベル(Mix Out, 0.5% THD) | +20 dBu |
| インピーダンス(Inputs) | 10 K Ω |
| インピーダンス(Output) | 100 Ω |
| 電源(PSU)タイプ | 外部SMPSU |
| メイン電圧範囲 | 90〜260 VAC |
| 電源出力 | 12 V DC 6 W |
| 電源効率レベル | LEVEL VI |
| 本体寸法(幅×高さ×奥行き) | 210 mm × 81.5 mm × 72 mm |
| 本体質量(Weight) | 1 kg |
| 梱包時寸法(長さ×幅×高さ) | 29 cm × 19 cm × 15 cm |
| 梱包時質量 | 1.7 kg(3.75 lb) |
10. 保守・お手入れについて
- 液体をこぼした場合、物体が装置内に落下した場合、ユニットを落とした場合、または正常に動作しない場合は、速やかにディリゲントカスタマーサポート(Union Audio製品窓口)まで点検を依頼してください。
- 内部にユーザーが修理可能な部品はありません。 装置または電源のカバーを取り外さないでください。
- 装置や電源に液体をこぼさないよう常に注意してください。
- 操作部や外装を損傷する恐れがあるため、鋭利な物や重い物を装置または電源の上に置かないでください。
- 雷雨の際や、長期間使用しない場合は、電源プラグをコンセントから抜いてください。
