NAMM SHOWでも話題になり、事前のお問い合わせも多くいただいていた、Dexibell期待の新製品「VIVO SX8」が10月下旬より発売となりました。
今回は製品外観、前モデルVIVO SX7からの進化ポイントなどをご紹介いたします。
外観
前モデルのVIVO SX7を踏襲したデザインとなっておりますが、ダークグレーのカラーリングになっています。
デスクトップでの使用のほかに、付属のラックマウントアダプターを使えば19インチラックにも収納できます。
コンパクトな筐体なので専用のケースに入れて、ステージなど持ち運んで使用にも対応しています。
Advanced T2L
独自のT2L(True-to-Life)テクノロジーを更に進化させた「Advanced T2L」がSX8に採用されています。
主な進化ポイントは
- 倍のCPU速度
- 倍のサウンドメモリー容量
- 音色の読み込みが4倍速に
- ORGANエンジン搭載
- パート毎にアウトプット先を指定可能に
- Bluetooth装備(オーディオとMIDI)
最新のCPU搭載
メーカー曰く、新しく搭載されたCPUは最新のBionicチップ(iPhoneのCPU)と同じ技術で作られているとのことです。比較するとクロック周波数:1GHz → 1.8GHz、メモリー(RAM)容量:2GB → 4GBにアップグレードされています。
最新CPUにより起動速度、サウンドメモリーの読み込み速度が格段に向上しています。
倍のサウンドメモリー容量
SX7の1.5GBから倍以上の3.2GBに大幅増量しました。
SX7のユーザーの皆様の中には、今までは限られたメモリーをやりくりしたり(使わないSOUNDを消したり)、用途に応じてPLATINUM SOUNDを入れ替えたりしていた方もいらっしゃると思います。
SX8ならPLATINUM SOUNDも複数インストールすることが可能です。
ORGANエンジン搭載
VIVO S9、Combo J7にのみ搭載されていたORGANエンジンが搭載され、コンボオルガンからチャーチオルガンまでの豊富なオルガンタイプを収録。もちろんT2Lモデリングによる音色のカスタマイズも可能です。
ドローバーのセッティングはプリセットから選択も出来ますし、1本づつカーソルとエンコーダーで調整も可能です。
T2Lエディットではオルガンタイプの選択やパーカッションの設定、各種ノイズ成分のエディットも可能です。
パート毎にアウトプット先を指定可能に
SX8にはXLRのメインアウトのほかにTSジャックのアウトプットがあります。
SX7にもあったのですがSX7はどちらもメインアウトの出力になっていましたが、SX8ではパート毎にアウトプット先を選ぶことが出来るようになりました。
外部エフェクターをサブアウト(TS)に接続して使用したり、パート別に出力してレコーディング等、ステージ・制作どちらでも使い勝手のいい仕様だと思います。
Bluetooth装備(オーディオとMIDI)
SX7には未搭載だったBluetooth(オーディオストリーミング・BLE MIDI)も搭載されました。
スマートフォンからオケ出しやiOSデバイスでのエディット環境をワイヤレスにするなど利便性も向上しています。
iOSのエディターソフト「Dexibell VIVO EDITOR」を使えば、オルガンのドローバーも画面上からタッチでエディットできます。
実機を見たい・試したい方は、島村楽器新宿PePe店に展示デモ機が導入されているので(2022年12月現在)、ぜひ店頭で実機をお試しください。