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インタビュー:VJつかさハニー

こんにちは、首都東京は梅雨前線の影響がほとんどないのか、空梅雨と蒸し暑い日々がつづいております。

さて、そんな季節に名古屋からはるばるVJつかさハニーさんが遊びに来てくれました♪

つかさハニーさんは、毎月第1水曜日に名古屋/栄にてVJワークショップを開催されていて、初心者から上級者までVJ達の交流の場をオーガナイズされています。そんなつかさハニーさんにインタビューを敢行したので、是非ご覧くださいませ。


きっかけ

たらま:本日はよろしくおねがいします!早速なんですが、VJを初めて何年ぐらいなんですか?

つかさハニー:29歳からはじめて、今38歳なので9年目ですね。

たらま:ベテランですね。最初の頃はどんなツールを使っていたんですか?

つかさハニー:はじめの頃はデスクトップPCを現場に持ち込んでいましたね。

たらま:え?デスクトップ?!

つかさハニー:はい。当時は毎回引越みたいな感じで、ディスプレイとデスクトップPCを車に積んでいきました。ソフトはGrandVJの前身 ArKaos VJを使ってました。(苦笑)

たらま:へー、想像できない、、(笑)現在はラップトップだと思いますが、いつ頃切り替えたんですか?

つかさハニー:えー、いつ頃だろうな、、。そんなに最近ってわけじゃないんですけど、、VJソフトの動作が重くなる理由は「素材」にあることがわかって、素材の画角や解像度、フォーマットを調整しました。

例えば、HDで作成された動画をSDにエンコードし直してみると、当時持っていたラップトップPCでプレイしみても、快適だったんですよ。

たらま:なるほど、環境に合わせて工夫をされたんですね。

つかさハニー:そうですね。あと、当時は「HDMI」を直接繋げられるプロジェクタを常設している現場がほとんどなくて、そもそも高解像度で出力できないので、必然的にそうなりましたね。

たらま:今でもそういうところ多いですよね。

つかさハニー:映像のキレイさよりもレスポンスを重視してました。ラップトップPCをメインにしたおかげで、、フットワークが軽くなったので、名古屋以外でも大阪や地方にもVJしに行けるようになりました。

たらま:工夫をしたからこそ、活動の場も広がったんですね。

VJワークショップ

たらま:では、少し話題を変えて。今、毎月VJワークショップを開催されていますが、本格的に始める前に友人同士とか近い人間から始めたりされたんですか?

つかさハニー:いえ、ほとんどやっていなかったです。

たらま:僕はVJでないので、知りたかったことがあるんですけど。例えば1パーティーに対して「VJさんは独り」ってことが多いじゃないですか。そういう中で VJさん達はどうやってVJ情報交換をされているんですか?

つかさハニー:はい。それがVJワークショップを始めたきっかけでもあって、映像に興味がある人や映像はクラブ現場に必要不可欠であるというところから、潜在的に「VJをやりたい層」は確実に居ることがわかっていたので、「どうやって始めたらいいかわからない」という空気が名古屋にはありました。

でも、DJさんのように環境が整っているのとは違うので、そういった方々に教えていきたいというところから始めてみました。

たらま:なるほど。自分の”知りたい”が新たなVJ層の”わからない”にもなっていたのですね。

たらま:ちなみに、今現在(月に1回)の形になったのはいつ頃からですか?

つかさハニー:この形になったのが、今年からなので6回やりました。それまでは、通常のパーティーの一部で簡単なワークショップを実施してました。

たらま:毎回何人ぐらいが参加されてるんですか?

つかさハニー:5〜10人くらいですね。ワークショップを開催している「薬膳BAR」っていうのが、クラブとクラブのハブになっていて、立地的にクラブをハシゴする時の休憩所としても使われてるんですよ。

店長の入山さんも現場でDJをされていたので、最初の3ヶ月はクラブに遊びに行く人やその友達が多く参加されていましたね。

僕は自分でウェブサイトも作るので、サイトを新たに立ち上げて、ディリゲントさんの協力もあって、新規の参加者も増えてきました。

たらま:ちなみにワークショップを受講されて、実際にVJデビューされた方はいらっしゃたりしますか?

つかさハニー:はい。女の子二人組でいます。先にVJ出演することが決まってたらしくて、それで受講しにきてました。

たらま:仲間内のホームパーティーで、DJ出演させられるのはたまに聞きますが、VJはハードルが高いイメージがあって、初めて聞きました(笑)

つかさハニー:既に日程も決まってたみたいで、「来週VJするんですよ」って言いながら受講してました。(笑)

たらま:その彼女らは映像に対するバックボーンがあったんですか?

つかさハニー:いえ、全く(笑)。しかしながら、決まっているものは無下にできないので、フリーのツールを教えたんですが、イマイチだった様子で、僕の環境(GrandVJ + MIDIキーボード)を触ってもらってみたら、しっくり来たみたいで、すぐに同じ環境を買ってました。

たらま:僕たちにとっては最高のストーリーです(笑)ちなみに、そういうことがあると教え冥利に尽きると思うんですが、今後ももっと潜在的なVJ層を発掘していくんですか?

つかさハニー:自分がワークショップを始めた一番の目的は「VJ人口を増やしたい」一点に尽きます。今の時代はハードもソフトも手に入れやすくなったので、ハードルが低くなった印象があります、VJの人口が増え、様々な方とVJをしたり情報交換することで、刺激をもらいたいんです。

あと、一晩中VJやると疲れるので(苦笑)。休んでDJさんやVJさんとコミュニケーションを取りたいです。

たらま:ということは、今後つかさハニーさん主催のパーティーも考えていたりしてるんですか?

つかさハニー:ひとつ考えているのが、ワークショップを受講された方の「発表会」を開催したいと思っています。

VJひとりひとりが好きなDJやバンドやパフォーマーを連れて来て、自分で選んだ音楽やアートに対して映像を当てていく。

DJありきのVJではなく、あくまでVJ主体の、、ある種、実験的な試みですが、そのような事を考えています。

たらま:VJの発表があることで、パーティーをオーガナイザーさんも多くのVJさんを見ることができますね。

つかさハニー:あと、ワークショップを始めてから、現役のVJさんも来る様になって、GrandVJだけでなくResolumeを使っているVJさんも来ていただいて、皆で情報交換ができるようになりました。

たらま:それはいい流れですね!

つかさハニー:今は名古屋だけですけど、いずれは全国のVJさんやVJを目指す方たちのポータルとして今後も発展していきたいですね。

たらま:ディリゲントとしても、今後も応援していきますのでがんばってください!

つかさハニー:はい、頑張ります!

つかさハニーさんと私

いかがでしたか? つかさハニーさんのVJ人口をもっと増やしたいという思いが伝わったと思います。VJに興味が出てきた方は毎月第1水曜日に名古屋 栄の薬膳BARで開催されているワークショップに是非足を運んでみてください!(詳細は下記画像をクリック)


VJつかさハニー プロフィール:

東海地方を中心に活動している、エスカレートするド素人VJ「つかさハニー」

2008年よりVJとしてのキャリアをスタート。当初より鍵盤型のコントローラを使用しVJを行う。

年間約40本のイベントに出演し、活動場所はクラブからライブハウス、
内容も、硬派なガチイベントから残念なヲタイベントまで多岐に渡る。

イベントのイメージとシンクロした映像パフォーマンスを行う事が最も重要と考えており、その引き出し豊富なパーソナリティにより、ジャンルは問わず、どこでもハマる映像演出を行う。

体でVJが信条であり、時にパーティーモンスターに変貌。
映像演出のみならず本人の激しいアクションにも定評がある。


 

たらま

音楽の"タノシイ"と"オモシロイ"ものを求めて、日々奮闘中。 仕事とプライベートの境が家族でもわからないと言われて、早10数年。