(2015/11/25)
今月上旬にリリースされた待望のアップデート、GrandVJ 2.1。
GrandVJ 2ユーザーのみなさんはもうインストールされましたか?
今回は2.0.3から2.1へのアップデートということで、大幅な修正や改善が行なわれています。
ここでは今後数回に分けてバージョン2.1で追加された機能を紹介してみたいと思います。
Autoplay mode(オートプレイ・モード)
バージョン2.1のインストール後、起動してすぐに目につく変更箇所がいくつかあります。
その中のひとつ、Master Previewの部分。
見た目がポップになっているというのも然ることながら、2.0.3までもあったブライトネスとコントラストの調整ノブの他に、青枠で囲ったメニューが追加されています。
これがオートプレイ・モード関連のアイコンで、左からオートプレイのテンポ、オートプレイのOn/Off、セッティング表示アイコンです。
そもそもオートプレイ・モードというのが何か?というと、今選択しているBank内の映像や画像を順番に、またはランダムに切り替えて表示していくというもので、いろんな使用方法が考えられる機能ですね。
テンポはタップテンポになっているので、フロアに流れているビートに合わせてテンポ良くタップ(クリック)することで、ビートに合わせて映像を切り替えるというようなこともできます。
セッティング表示アイコンをクリックするとこのようなメニューが表示されます。
Audio Beat Detection:オーディオのビート検出のOn/Off
Random/Sequential:Bank内の動画/画像をランダムでプレイするか、順送りで再生するかを設定。チェックを入れてランダム
Beat divisor:タップテンポの設定に対して何拍で次の映像に着替えるかを設定
Layer:どのレイヤーをオートプレイに使用するかを選択します。Synthモードの場合には表示されません
Beat divisorは少し判りづらいですが、例えばテンポが120に設定されている時に、Beat divisorが1なら120のテンポでポンポンポンポンと切り替わって行くのに対して、Beat divisorが4ならテンポ120で4拍ごとに切り替わるということになります。
オートプレイ・モード+トランジション
パッパッパッパっと映像や画像が切り替わって行くというだけでも何かと使い道が考えられる機能ではあるのですが、どうせならカットインだけでなく、フェードインとかもしたいじゃないですか。
むしろせっかく用意されているトランジションを使いたいじゃないですか。
ところが、GrandVJ 2をMixerモードで使用している場合はA/Bクロスフェーダーに対してトランジションが掛かるため、ひとつのレイヤー内の映像を切り替えるオートプレイではトランジションを適用することができません。
ということで、オートプレイ・モードはSynthモードと相性が良いです。
Synthモードのパラメーター・パネルには、Mixerモード時には表示されないTransitionとOutputが表示されます。
Mixerモードがクロスフェーダーにトランジションを割り当てるのに対して、SynthモードではBank内のセルに対して個別にトランジションを割り当てます。
なので、オートプレイを行なうBank内のセルに対してトランジションを適用しておけば、カットインだけでなく豊富なトランジションを活かしたプレイが行なえるというわけです。
Synthモードでオートプレイを有効にしている動画を作成してみました。
出力画面は撮影していないので、操作を見つつ実際には画面右上のプレビューがプロジェクターから出力されているものと思ってご覧ください。
いかがでしょうか?
Autoplayは純粋にVJにとって嬉しいアップデートですが、プロジェクションマッピングで使う場合にも面白いアイディアが考えられそうですね。
次回もまたGrandVJ 2.1で追加された新機能について紹介したいと思います。
よろしくどうぞ!
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