みなさん、夏休みはどこかに遊びに行けましたか?
もう暑くて暑くてあんなに好きだった夏が早く終わってほしいと思うようになりました。我が家のPCも暑くてグズる日が出てきましたよ。。。
毎年「今年の夏はヤバくない?」っていうの飽きましたよね。
前回までのFabFillter Tips
しばらくPro-Q 4ばかり紹介していたので、その他のプラグインについても紹介しようと思い、Saturn 2について紹介しました。Saturn 2ってどんなプラグイン?って聞かれて「どんなプラグインだったかな」と…。
だいたいはわかっているんですけど、エンジニアさんに使い方をアドバイスできるほどはわかっていなかったかもしれないな、と反省することしきりです。
そして今回もSaturn 2についての続編です。
Saturn 2の使い道 – その1
Saturn 2は歪ませることだったり、アンプやテープの音を再現するlo-fi的なエフェクトが思いつきやすい使い道だと思っています。収録されているプリセットにもそういった音色が多く含まれていますね。しかし、音作りを進めていくとこれが結構深い!
まずはブリブリいうアンプの音を使ってみましょう。
ブリブリいうアンプの音を使ってみる
アンプの音を作るならアンプシミュレーターを使えば簡単じゃんっていう人もたくさんいるかと思います。
まぁそれはそうですね。でもそれを言っちゃあおしめぇよ!(by寅さん)
Saturn 2だからできる音作りをしていきたいと思います。
アンプの音を目指しつつも「アンプ」という枠にとらわれない音作りができたらいいかな。
と、いうことで、デフォルトの状態から作っていきましょう。題材はこれです。
どこが何をするところ?
Saturn 2のすべてのノブを一気に説明してしまうと混乱したり、忘れてしまうかもしれないのえ、今使う部分に関して説明していきます。
ずっと前の記事でFabFilterプロダクトのコントロール類は「よく使うそうなもの、重要なものが大きい」ということを書いた記憶があります。Saturn 2もそのコンセプトは踏襲されてます。
一番大きいのは中央のDRIVEですね。文字通りドライブさせた(歪ませた)音を演出するために使用します。
次は、右端のLEVELかな。ここは二重ノブになってて、内側でレベル、外側でパンをコントロールします。なぜレベルの重要度が高いかいうと、GAINを上げるとそれに応じてLEVELが上がってしまうので、聴感上のレベルを抑える補完的な操作を行うために使用します。出音がバイパスと同じくらいなるように調整できるといいでしょう。
3番目は、DRIVEとLEVELの間にある4つのフェーダーでこれらは左からBass、Mid、Treble、Presenceをコントロールするトーンスライダーです。
4番目は、DRIVEノブ左上のドロップダウンメニューは音色の「スタイル」Tube、Tape、Amp、Saturaton、Transforrmer、FXから選択することができます。それぞれのスタイル内にもいくつかの音色がありますね。

今回は、この4つのコントロールを使って音を作りましょう。
音を作ってみよう
このトラックのベースをちょっと歪ませて存在感を出していきたいと思います。
トラックを流しながらこれくらい歪ませたいいかなぁ〜と言うところまでDRIVEを上げていきます。 DRIVEを上げることで音が大きくなったと感じる場合、LEVELノブを使ってちょうどいい感じにしましょう。
トーンスライダーで好みの音色に近づけます…。超簡単ですね、
でも、でもですよ?欲張りな気持ちが出てきて「高域だけ少し歪んでくれればいいのに…」とか中域の音をもっとはっきりさせたいなど周波数帯ごとに修正したくなったとします。Saturn 2はマルチバンドに対応しているので、新しくバンドを作ってみましょう。
ディスプレイの上方にマウスポインターを置くと「+」が表示されます。
この辺で分けたいなと思うところでそれをクリックするとバンドが分割されます。
この状態では上半分下半分の2分割で別の設定が可能です。
分割線の真ん中付近にあるアイコンをクリックするとバンド間のクロスフェードカーブを調整可能です。
できた音は?
今回説明した方法のみを使って音作りした結果がこんな感じです。
高域部分には何もせず、中域を歪ませ、低域はスタイルを変えてふくよかな感じにしてみました。
音量はそのままにベースの存在感が少し上がってきていますよね。
たしか…6バンドまで作れるのかな?でも、細かくバンド分けしていくより、少し大雑把分けてクロスフェードを調整しつつ音作りした方が音の変化を楽しむという上では迷子になりにくいのかも。
まとめ
視認性がよくて細かく調整できるのがFabFilterプロダクトの長所ですが、時にはゆるく、突き詰めすぎないことも大切かな、と思いました。
どちらがいいかって?バランスだと思いますし、臨機応変にという気がします。あれだこれだって決めてかからずにその場の音をよく聴いてどうしようか感じることだと思います。