年が明けてもはや一か月…早い早い
NAMM SHOWも終わり、新製品情報も出揃いましたね。
BITWIGのオーディオインターフェースは驚きました。これは新しい!BITWIGらしいいい着眼点なのかな、と思いました。 モジュラーシンセ使う人には魅力的に感じたのではないでしょうか。
ハードウェアの場合、NAMMでは発表のみで実際の発売は少し後になると思うのですが楽しみです。
前回までのFabFilter Tips
今年一発目ではPro-Q 4の新しくなったダイナミックEQに関してお伝えしました。「アタック&リリースついてホント便利!」「もはやEQの範疇を超えている…」という声も聞こえてきました。
贔屓目に見て、まぁそうでしょうそうでしょう!となりますね。使い心地も良いですし、痒い所に手が届いてくれています。
そのダイナミックEQについて続報です。
こんなことできるの? ー スペクトラルダイナミクス
スペクトラルダイナミクスっていう機能が追加されたのですが、はっきり言って私の耳では音色によってはわからない!
でもわかりやすい音色では、すっきりさせたり、より自然な雰囲気で穏やかにさせることができます。
前バージョンのダイナミックEQは信号のレベルに依存して動作しますが、Pro-Q 4では、設定したスレッショルドを超えるとそのカーブの帯域内の特定の周波数をトリガーして効率的な処理を行うことができるのです。
なので、よりピンポイントに処理が行われるので、ちょっと聞いた感じではわからないことがあるようなナチュラルな処理になる…ということですね。
下の写真を比較してみてください。
左がPro-Q 3のダイナミックEQ、右がPro-Q 4のスペクトラルダイナミクスを使ったダイナミックEQです。
Pro-Q 3
Pro-Q 4
なんとダイナミックEQのかかり具合(EQカーブ)が複雑なカーブを描いていますね。
試聴
さて聴いて比べてみましょう。
ちょっとわかりやすい設定にしてみました。
Pro-Q 3:
Pro-Q 4:
かけているところとそうでないところのコントラストがわかりやすくなっていつつも、それ以外の音は破綻することなく元の雰囲気を保っていますね。
センシティビティも調整できるので、より繊細にすることも、従来通りのダイナミックEQとして使用吸することも可能ですね。
個人的には、少し甘めにした方が好みな気がしました。
まとめ
本当にかゆいところに手が届くようになって、冒頭にもあったようにEQを超えるプラグインとなった感がありますが、細かく調整できることで迷ってしまうケースも出やすくなりますね。
そういう時は、細かく設定した値をクリアしてシンプルな設定から再度初めてみるのもいいですね。
しかし、本当にPro-Q 4になってEQしやすくなったな。