夏真っ盛りですね
毎日暑いし夕立にはなるし、雷が鳴ると落雷が怖くてPCは落とさないと…と気になるし。
子供の頃は夏が大好きでした…というか、プライベートでは夏が好きですが、仕事となると最悪ですね。灼熱の時間帯にはなるべく出歩きたくないものです。しかも重い荷物を持って移動なんて最悪です。
そろそろ仕上げましょう
前回までにパンを使って左右に配置を整理したり、リバーブやディレイで奥行きを与え、音楽を立体的にしました。一旦、この段階で聞いてみましょう。
前回のままではなく、少し聴きやすいように修正を加えています。バランスという視点だけならばこれでOKかもしれません。音楽作品として完成形を目指すには、サウンドとしてまとまりを与える必要があります。
過度に目立っている帯域を抑えたり、足りない部分を補ったりしながら楽曲全体聴きやすい方向にもっていくのです。それにはコンプレッサーやイコライザーを使用することにしますが、他にはわざと少し歪みを与えるっていう手もありますね。今回はできるだけ薄味で行きたいとは思っています。
音圧を上げるためだけではない
マスター段にコンプをかけたり、EQをかけたりしますが、マスターコンプでギンギンに音圧を上げることを競っていた(?)音圧戦争は終焉を迎えつつある感じがしますね。
今回、音圧を上げていることは上げているのですが、ギリギリまで突っ込むのではなくマージンを残しつつ張りのある音にしようと思いました。
何をしたか?
ここで大手術をするとなるとミックスそのものを見直した方がいい気がします。
もうちょっとボーカルの子音が聴こえるといいな、とか口腔共鳴の鳴り方を目立たせたいな、とか。本当に少しだけの調整になります。彫刻した作品の仕上げにやすりをかけて表面をきれいにするような作業とイメージは近いのではないでしょうか。
イコライザー、コンプレッサー、リミッターの3種類を使用しました。
イコライザーでは突発的に目立ってしまう場所やアタック部分を強調したいところをダイナミックEQを使って処理しています。
ギターの弦をはじく瞬間とかボーカルの響きがきれいな部分とか、ボーカルが出ている部分でハーモニカの目立つ部分を抑えるとか…ダイナミックEQって便利!
コンプレッサーはピーク部分をなだらかにしてこの後にかけるリミッターで音がバキバキにならないようにしました。リミッターで、配信に適した大きさに音量を上げつつがっつりかかり過ぎないように気を付けました。
まとめ
聴き返してみて気になるところがあれば修正し、「これでOK」となれば完成です。なかなか100点を出せるときはありませんができるだけ高得点目指して頑張りましょう。