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FabFilter Tips vol.8

GW間近ですがまたもや緊急事態宣言という名がチラホラと聞こえてきてますね。
もう自分の身は自分で守るしかないので、できるだけリスクを減らした生き方をするしかないですね~。
さてさて、今週金曜日もYoutube Liveです!
今回はこの記事と同じPro-C 2を紹介しますよ!お楽しみに~。

続きのパラメーターその1

前回紹介したパラメーター以外にも基本的なものはご理解いただいているかと思います。
音を聴きながら次のパラメーターも紹介していきたいので、右の小さ目なノブ2つに行くかと思いきや大きなノブの下にあるバー状のパラメーターを紹介してきます。
まずはKNEEから。
これはニー(膝)と読みます。
スレッショルドとレシオを表現する曲線の折れ具合が膝のようだからか?
エルボーじゃダメだったのか?

この折れ具合が鋭いとハードニーと呼び、緩やかだとソフトニーと呼びます。
スレッショルドを超えた途端にかかり出してほしい場合はハードニーで、

スレッショルドよりちょっと手前から徐々にかかり出して緩やかに変化してほしい場合はソフトニーを選びます。

このニーの表示はディスプレイ左側のKNEEをクリックしてください。

どっちがどっち?

ハードニーとソフトニーを聞き比べてみます?
分かりにくいし、マニアックすぎるので半分“ふ~~ん”な感じで聞いてもらえるとありがたいです。

コンプ無し

ハードニー

ソフトニー

かかり方が違うのは聞き取れましたか?
ニュアンスを大切にしたいソースでは、チョットしたレベル差でコンプのかかり方が急激に変わったりすると不自然に聴こえてしまう可能性があるので、ソフトニーを使ったの方がいいんじゃないかと思います。
この場合、MAXでソフトニーにするとリリースのタイミングによっては逆に不自然で変な音になってしまうので、中間の位置くらいが最大だと考えた方がいいでしょう。
このパラメーターは0か100かで設定するものではないですし、どれが正解というものもないのであくまでも“好み”の話をしています。
耳を信じて、音を聴きながら調整してください。
そして、他のすべてのパラメーター値とも関係してくるので、スレッショルドやレシオも調整しながら好みの音に近づけていくといいでしょう。

続きのパラメーターその2

次はRANGE(レンジ)。
コンプレッションする最大値を設定することができます。
スレッショルドを超えた音はレシオの値に従ってコンプレッションされますが、その最大値はレンジで設定した値を上限に設定可能です。
例えば、0.00dBに設定すればコンプレッションは行われません。

最大値(+60.00dB)に設定すれば設定した値通りにコンプレッションされます。

これを積極的な使い方すると面白いことができるかもな….(アイデアはまだ浮かんでませんが)。

続きのパラメーターその3

HOLD(ホールド)。
これはゲインリダクションのピークの時間をどれくらいホールド(維持)しているかを決めます。

一番わかりやすい部分を円で囲んでありますが、全体的にコンプレッションのカーブが緩いですね。
滑らかなコンプレッションを得たい場合はこのパラメーターを調整するのも一つの手だと思いますよ。

基本的なパラメーターの紹介は今回までにして次回からはいろんなソースにコンプレションをかけて試していきましょう。

福地 智也

Jimmy Nolen、Nile Rodgers等に影響を受け、 Blues, Soul, Funkをこよなく愛す。ギタープレーヤーとして杏里、倖田來未、片瀬那奈、さんみゅ~、楠田亜衣奈等のレコーディング、佐藤康恵のライブに参加、同サポートバンドでは、バンドマスターを務める。ギター 演奏、音楽制作のみならず、楽器、DAWのセミナー、デモンストレーションでは、難しい用語を使わずに、誰にでもわかりやすい内容が評価を受けてい る。 https://www.dopewire.net/