夏真っ盛り
みなさん、夏休みは取れましたか?
暑すぎたり雨が降り過ぎたりして家の中にいるしかなくて、仕事部屋の模様替えをしたり、機材の手入れをして終わりました。気温&湿度が高かったのでギターとか心配になりますよね。
模様替えをしてみて机を買い替えたいと思っていた矢先にディリゲントさんからDTMテーブルが発売されましたね。
一日の1/3を過ごす場所なので、デスク、椅子ともに疲れなくて飽きがこないものを使いたいです。
しかし、今年の夏休みはスピーカースタンドの変更のみとなりました。でも引き締まった音になって聴きやすくなりました。
バスコンプとは
前回、ドラムのバランスをとってみましたが、(ホントは他にもやることたくさんありますがちょっと飛ばします)いまいちまとまりが薄いなぁと思ったことってありませんか?
そういうときもコンプレッサーの出番です。
各社から発売されていると思いますが、「バスコンプ」と言われているコンプレッサーが(主に)そういう目的のために設計されています。みなさんがコンプレッサーと聞いて思い出すプラグイン、そしてFabFilterのPro-C 2でもそのような使い方は可能です。
ドラムの各パートの音を一つにまとめるためにバストラックというものを作ります。各パートの音をそのバストラックに全部ぶち込み、LRのステレオにまとめた状態でコンプレッサーを全体にかけることでまとまりを得ようと思います。
その場合、バストラックにコンプレッサーをインサートすることになります(だからバスコンプっていうんですよね)。
バストラックの作り方はお使いになっているDAWによって異なると思うので、わからない方はそれぞれのマニュアルを確認してみてください。また、個々のトラックをバスに送るときにセンドで送る人が(稀に)いますけど、特別な意図がない限りは出力先をバストラックに指定した方がいいと思います。
グルーって?
サウンドにまとまりを与えることを英語でグルー(Glue)と表現するらしいです。直訳すると接着剤的な意味ですね。各パートの音をしっかりとまとめるということでは用途そのままの感じですね(笑)。
さて、まとまりを与えるにはどんな設定にしたら良いのでしょう?
コンプレッサーを使う目的、使い方自体が大きく変わることはないので各楽器にコンプレッサーをかける場合と「大筋では」同じです。ガチガチに潰すことが目的ではなく、ほどよくまとめることが大切です。ということでレシオは1:3くらい、でスレッショルドもゲインリダクションしてるくらいで良いと思います。アタックは少し遅め、リリースははやめにして調整をスタートしてみましょう。
これらの値を少し緩めたり、強めたりしながら曲が持つイメージを損なわないようなセッティングをしていきましょう。特にアタック/リリースの設定によってグルーブが変わってしまうこともあるので注意が必要です。
そうそう、キャラクターはBUSにしておきましょうね。
まとめてみよう
どう変わるか確認してみましょう。まずはバスコンプをかけていないトラック。
これでも聴けないことはないですね。次にバスコンプをかけてみましょう。
今回設定した値はこんな感じです。
確かに一体感が増した気になりますよね。より1人の人が叩いているドラムになり(当たり前か)「リズム隊」というイメージが合うようになった気がしますね。
ちょっとやんちゃな感じになた気がしないでもないですが、若者のトラックなのでこれでもいいかな、、、と。(笑)
こういう音が絶対いいという正解はないので、普段からいろんなサウンドを聴いて自分の耳を信じて決めていきましょう。
コンプだらけ
各トラックにコンプ、バストラックにコンプ、そしてマスターにもコンプ…そんなに使うのか?という疑問が浮かんだ人いますか?そうなんですよ、マストではないものの何回もコンプレッサーをかけることもあるんですよ。
なので、一回一回のコンプをあんまりガチガチにかけすぎると最終的に楽器の音が「コンプの音」になってしまいます。いかにも「ガッツリコンプレッサーがかかっています!」といった感じにならないように気を付けましょう。
次回はベースの音作りをしていきましょう。