今回からは新しい曲で進めていきます
最近、家でいかに快適に過ごすか日々工夫を重ねています。エアコン+サーキュレーターは当たり前のこと、複数の部屋のエアコンはフル稼働、必要ない場所に冷気が漏れないように目張り、遮光カーテンは閉め放しなど対策をしていますが暑いっすね。
真空管を使った機材の使用をためらうレベルです。(笑)
生、生、生楽器!
今回から新しい曲を使ってミックスを始めていきます。
ドラム、ベース、キーボード、ギター、ラップなどを別々に録音しています。DTMerのみなさんは、マイクを使った録音だと歌、、、あとはアコギとかが多いですかね?今回からのシリーズをきっかけに録音することにも、そして生楽器のミックスにも興味を持ってもらえると嬉しいです。
本格的なレコーディングスタジオだけじゃなく、リハスタや区、市営の施設で録音することもできるので、気軽に始めてみてほしいと思います。カラオケ店で仮歌を録ったことありますが、昼間ならいいですけど夜は隣室の音がバリバリ入りました。
さて、今回から使用するトラックは、
リズム隊から始めましょうか
ドラム、ベースのトラックを並べてみました。
いわゆるリズム隊と言われているパートですね。
ドラムはDrumsという複数形の表現がされている通り、キック、スネア、タムなど複数の太鼓プラスハイハット、ライド、トップなど複数のシンバルの集合体です。これをいい感じに一つのパートとしてまとめ上げるのが今回の目的です。
例えばハイハットを録音しようと思っていてもその周囲にあるスネアの音も一緒に混入してしまうかもしれません。これらの録音時にどうすればいいかとかどう折り合いをつけていくかなどをお話しているとFabFilterと大きくかけ離れて行ってしまうので、またの機会に紹介したいと思います。
で!
まずはドラムの音を並べたままの状態で聴いてみましょう。
すべての音が真ん中に集まってて気持ちよくはないですね。これを少しずつパンを振ってドラムが配置されていることがイメージできるようにしましょう。
ここで気をつけなきゃいけないのは、左右に振り分けるとしても、パンの目一杯までは振らないでくださいね。 現実世界では不可能なドラムセッティングになちゃいますからね。あくまでも耳で聴いて想像&確認しながら進めていきましょう。
補正する?
念のため、それぞれのトラックをソロで聴いてみてEQで補正した方がいいトラックが無いか確認します。
(私の友人のエンジニアに「ソロで確認はあんまりしない」という人がいましたね…)
Pro Toolsでの画面でお送りしていますが、どのDAWでもインサートエフェクトスロットが複数あると思うのですが、段を選択できるのであれば、同じエフェクトで統一した方がわかりやすいのかも。
人それぞれやり方はあると思いますが、
- 一段目EQ
- 二段目コンプ
- 三段目EQ
などにしていると見た目も整理できている感じがしていいかな、と。
気になったら
タムをソロで聴いていたら、ちょっと気になる部分を見つけました。
スネアを叩いている部分でタムが共鳴していますね。気にするほどではないかもしれませんが、ハイタム、ロータム、フロアタムがそれぞれ違う帯域で共鳴しているのでもしかしたらあとで気になっちゃうかもな…と思い、少し軽減することにします。
方法としては何度も触れていますが、ダイナミックEQを使いましょう。そして、ダイナミックEQのトリガーをキックにすることで、必要な時だけEQが動作するように設定が可能です。
帯域を探る時は、バンドのヘッドフォンマークを押しながら左右に動かすことで効いている部分を確認しながら設定が可能です。
こんな感じになりました。
全体で聴いてみると微かながら違いがありますね。
ベースには
左手の指が弦を擦れていく音が少し気になりますが、EQで消そうとするとベース自身のサウンドに悪影響があったので気にしないことにしました。
たぶん…あとでキーボードとかギターが入ってきたら分からなくなるだろうと…。 そして低域部分を担うこの2つの楽器ですが、低域があんまり膨らんでいくと音が濁っていくのでEQで棲み分けをすることにしました。 ベースの低域は触らずにキックの低域を少し抑え気味にして低域の成分が増えすぎることを回避しています。
他にも気になるところがいくつかあるのですが、それはまた次回のお楽しみに。良いトラックに仕上がりそうな気がしてます。