ディレイとリバーブを掛け合わせて使ってみるとどうなるか
東京は梅雨真っ只中なので晴れたり降ったり忙しいし、気温が落ち着かなくて疲れがなかなか抜けないです。 なるべく睡眠をとって体を休ませたいところです。
今週末は東京・渋谷でIMSTA FESTAが開催されますね。今回、私の出番はありませんが、顔を出そうと思っています。会場で見かけた方はお気軽にお声がけくださいね!リアル開催のイベントが増えてきて嬉しい限りです。
いつか皆さんに直接お会いできる日があることを願っています!
さらに広がりのあるサウンドへ
さて、前回までディレイとリバーブを別々にかけましたが、今回はいよいよ実践的なセッティングでいきましょう。両方のエフェクトを同時に使用し、相乗効果を狙ってみたいと思います。
前回までにお話ししたようにそれぞれ残響音というか空間を意識させるエフェクトとして特徴があるというお話をさせてもらいました。それらを組み合わせてさらにリッチな空間を作り上げようとすることが今回の目的です。狙っているイメージにより配合(?)だったりパラメーターの設定が変わったりすることもあるので、今回の設定をスタート地点としてみなさんのイメージに合わせて調整してみてくださいね。
それぞれのセッティングは固定でバランスを変えてみる
まずは、それぞれのセッティングをディレイのみ、リバーブのみで聴いてみましょう。
ディレイのみ
ボーカルは手前に位置して少し遅れてエフェクト音がついていますね(ディレイとは遅れ…ですし)。
リバーブのみ
ボーカルだけが大きなスペースに配置されて少し遠くで歌われているように感じますね。
ディレイ+リバーブ
ディレイの「ボーカルが前に存在する」雰囲気とリバーブの「大きなスペース」が合わさって広大なスペースを意識させつつもボーカルがスペースに埋もれずに際立っていますね。これ素晴らしい。作品として仕上げるには細部に詰めが必要になりますが、このセッティングいいなと思います。
特にバラードなどの遅めのテンポだとより効果的かと思います。そういうときはディレイの音を小さめにしてフィードバックを少しだけ増やしてもいいでしょうね。
おすすめセッティング
これもゆっくりの曲にお勧めなんですけど、ディレイのトラックからさらにセンドでリバーブに送ってディレイ音にリバーブをかけるという技があります。これによってディレイ音にもリバーブがかかりディレイ音の部分にも空間ができてより幻想的なイメージを作ることができるでしょう。
こんな感じです。
残響音全体がが重く感じられるときは、Timeless 3、Pro-Rそれぞれに付いているEQでエフェクト音の低域を抑えてあげるといいでしょう。ちなみにTimeless 3、Pro-RのEQセッティングは以下の通りです。
合いそうな曲をお持ちの方はぜひ試してみてください!