Youtube Liveの第二回目、ご覧いただいた方々!ありがとうございました!
当日の模様はアーカイブされているのでぜひでご覧ください。
より充実させてまた来月もやりますので、お楽しみに!
Youtube Liveのおさらい
この前の放送では、ドラムのキックとベース、キーボードとギターという近い帯域の楽器の役割分担についてお話をしました。
特に低域は重なりすぎると音がブーミーになったり、輪郭がぼやけてただでさえ音程感が分かりにくくなりやすいのに余計に音程感が聴こえなくなってしまったり…。
っていうことで近い帯域のソースは役割分担をさせて帯域的なバランスをとると聴こえやすくなります。
普通ね、音を削ったりしたら音の雰囲気が変わってしまって変になっちゃうんじゃないかって心配するかもしれないですけど、イコライザーで整理してあげた方がそれぞれの音が聴こえやすくなって鮮明になっていくこともあるんですよ(やり過ぎなければ…ですけど)。
ということで音を聴きながら進めていきましょう。
キックとベースを棲み分けてみる
低域を例にしてみます。
まず、何もしていないベースとドラム、エレピのトラックです。
全体的に胸焼けしそうなもやっとした感じがしますよね。
これはキック、ベース、キーボードが重なり合ってる部分が影響していると思います。
必要になると思われるすべてのトラックにPro-Q 3をインサートしてみましょう。
キックにインサートしたPro-Q 3からみた重なっている帯域をアナライザーで見てみましょう。
赤くなっている部分が帯域の重なっているところです。
これをスネアから見てみると….
けっこう重なっていますね。
当たり前ですけど、これはどのトラックから見るかによって相関関係が変わるのでチェックしながら進めるといいでしょうね。
かといって、アラートが消えるまでやらなきゃいけないわけではなく、あくまでも自分の耳を信じましょう。
アナライザーやメーターの表示はあくまで目安として…。
どっちを削るか
キックのトラックのPro-Q 3を見てみましょう。
アナライザーのベースと部分をクリックするとベースとキックを一対一で比較することができます。
100Hz周辺が重なっているようですね。
120Hzくらいまでのキックをローカットしてみました。
キックが軽くなった感じしますね。
次にキーボードとベースを比べてみましょう。
この2つのトラックについては、コードチェンジによって重なる帯域が変わっていきます。
それらすべてを追いかけて削っていくと音が音楽的ではなくなってしまうので
それこそ音を聴きながら。
スロープを緩くしてだいたいな感じでローカットしてみました。
最初のトラックと聞き比べるとかなりスッキリしたように聞こえますね。
もしかしたらキックの音がちょっと頼りないかも….って思ったときはカットする周波数帯を下げて調整してみましょう。
でも、イコライザーで調節しただけのこの状態でマスターでの出力が3dB下がっています。
これは低域の成分をベースに任せたことで過剰にあったエネルギーの体積を減らすことができた、と考えてみてください。
ということは、全体の音量をマスターで3dB分上げることができるようになるわけですね。
どこかの帯域だけが大きいのではなくて、全体のバランスを整えて尚且つレベルを上げられると良いですよね。
※ でも上げすぎ注意です。
イコライジングについてはもう少し掘り下げてみましょうね。
ではまた次回!
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