イケボになろう!番外編
朝晩は冷えるようになりましたね。
窓を開けっぱなしで自然の風にあたって寝ていたら寒すぎて朝方に起きてしまいました。
風邪をひかずに済んだのはラッキーだと思うことにしましょう。
湿度も下がってきたので、楽器にとっても過ごしやすい季節になってきて、少しほっとしています。
前回、ディエッサーのデモ版を使用して記事を書きましたが、使っていて気に入ったのでそのまま買っちゃいました。
というかいっそのこと…ということでいろいろ買い足すことにしたので、使ってみてお勧めの設定や機能をみなさんにお伝えしていきたいと思います。
その他のプラグインについても使い込んでいきたいと思います~。
ディエッサーはこんな使い方も
前回まではナレーションに対してディエッサーを使用して歯擦音を軽減しましたが、今回はアコースティックギターに対して使用してみようと思います。
用途としてはナレーションの時と変わらず高域の気になる部分を抑えるために使います。
例えば、キラキラを超えてギラギラしているギターの音を品よくまとめたいとき、聞きやすいサウンドに仕上げるために使用します。
さて、今回の題材はこれです。
弦が新しいことや弾き方もあります(わざとこういう音にしているせいもあります)が、ちょっとギラっとしていますね。
ではこれを落ち着かせていきましょう。
ダイナミックな動作をするエフェクトを使うメリットを改めて
この話題については何度か触れていますが、きちんと解説しておきますね。
楽器や歌などはずっと一定のエネルギーで演奏されているわけではありません。
ミキシングを行い、一つの楽曲としてイコライザーなどでアッテネーション(減衰)するのですが、演奏の全体ではなく目立ってしまうポイントが一部分だったりする場合、その部分だけにエフェクトをかけたいのですが一般的なイコライザーではかかりっぱなしになってしまうので、その帯域のダイナミクス(音の大きさ)をトリガーにエフェクトがかかるように設定できると気になる部分だけを取り除くことができるので、そこ以外には影響を与えることがないのでより効果的ですよね。
この機能を持つエフェクトはディエッサーだったり、ダイナミックEQだったりします。
今回、ディエッサーを選択した理由は高域全般を抑えるためです。
目的が特定の帯域(例えば中域の一部分)だったりする場合はダイナミクスEQでその帯域を特定して抑える方が効果的です。
ディエッサーをかけてみる
さて、ディエッサーをかけてみましょう。
設定はこんな感じです。
超高域のジャリジャリした感じが抑えられていて少し大人しくなりましたね。
この値をどうやって導き出したかというと…
まずはこの2つの大きなノブとスライダーが決め手になります。
スレッショルドはコンプレッサーと同じでエフェクトが効き始める音の大きさを設定します。
レンジはどれくらいの範囲で減衰させるかを設定します。右に回すほど大きく減衰されます。
どれくらいの音が減衰させられているか実際の音で確認したい場合は、スライダーの下にあるオーディションボタンを押すことで確認可能です。
そのスライダーは減衰される帯域の範囲を設定します。
左斜め下&右斜め上にむいた三角をドラッグすることで設定可能です。
ちなみにレンジを上げ過ぎるとこんな感じの音になってしまいます。
何事もバランスなので、オーディションボタンを押して確認しながら設定していきましょう。
今回はPro-DSを買ってうれしくなって自分の楽器で試しちゃいましたけど、次回からは本編に戻りまーす。