イケボになろう!その2
ようやく秋の兆しが見えて朝晩が涼しくなってきましたね。
と、同時に夏の疲れが出てきて老体にはツラいっす。
今年も暑すぎたので、ギターもくたびれているようなので、9月に入ってからメンテナンスに行ってこようと思います(自分の体もメンテしたい…)。
より聞きやすい声に
前回使った音源を使いつつ気になるところを調整してみましょう。
実は私、歯の間の隙間が広めなのと舌が長いので「さしすせそ」とか「ち」が発音しにくかったりします。
特に「さ行」は空気が漏れて「TH」っていう感じの音、これを歯擦音と呼びますが、これが目立ってしまうのでそれが悩みどころです。
前回使用したナレーションを聴いてください。
この「TH」を少し抑えたら聞きやすいかもしれないですね。
Pro-Q 3でこれを処理するには、ただシンプルに高域を下げる…という手を最初に浮かべますよね。
これだとずっとイコライザーが適用されたままなので歯擦音が発生している部分以外でも音が変わってしまいました。
ハイシェルフタイプを選んで気にならないレベルまで下げていくと昔のAMラジオっぽいですね。
前にも話しましたが、これを解決してくれる機能は「ダイナミックEQ」という機能です。
先ほど作成したバンドのエディター上にある▼をクリックして「Make Daynamic」をクリックするとそのバンドはダイナミックEQになります。
このバンドで選択した帯域にのみ影響を与えるので、気になる歯擦音が気にならなくなるように抑えるだけです。
詳しい操作方法は過去記事をご覧ください。
調整した値はこんな感じです。
気になる部分だけにEQがかかるように調整したので、歯擦音がちょっと抑えられていますね。
ん??これって、本当のことを言えばディエッサーを使ってしまえばすごく簡単にできるよな…。
ディエッサーってなに?
これもコンプレッサーの一種でさっきも書いた「さ・し・す・せ・そ」や「ち・つ・き・く」など空気が歯の間を抜けていく音が含まれる発音に特化して抑えてくれるエフェクターでFabFilterではPro-DSとして発売されています。
ボーカルの歯擦音だけでなく、シンバルやギターなどで耳が痛く感じる帯域を抑えるためにも使用したりします。
ある帯域(高域)に特化しているので今回の用途には最適ですね。
この効果はマルチバンドコンプやダイナミックEQでも補うことができますが、本格的に処理をしたいときはディエッサーを使用した方がきれいに処理できるでしょう。
ここは、Pro-DSでやってみましょうか?
ということで、Pro-DSの画面です。
例によって調整する上で一番使うであろうパラメーターのノブが一番大きいです。
スレッショルドとレンジノブの下にあるバーのようなものは、どの周波数帯にディエッサーが反応するかを設定できるようになっています。
今回はこの3つのパラメーターだけを使用しました。
パラメーターはこんな感じです。
すぐに反応しやすいようスレッショルドは下げ目、下げ幅が大きくなるようレンジも広め、そして反応する周波数帯は歯擦音のレンジ。
今回、急遽思いついたのでPro-DSはデモモードで使ってみました。
みなさんも購入される前にデモ版を使って便利さを確かめてみてくださいね!
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