皆さん、連休はどう過ごされていましたか?
あんまり天気の良くない地方も多かったと思います。
私も半分は自宅警備隊として勤務をしていました。
春を通り越して梅雨になりそうな勢いですが、寒さに震えているよりはマシですね!
今年はフェスはやれるのかなぁ…。
一回出てみたいです。(笑)
さて、今回もちょっと面白い使い方を紹介しましょう。
ここの読者さんにいるかどうかわかりませんが、2ミックスのオケにボーカルを乗せるということをすることがありますね。
俗にいう「ミックス師」的なことですが、これを効果的に聴かせるためのテクニックを紹介したいと思います。
これは2回に分けて紹介しようと思います。
ミックスされた音に新たにボーカルを加えるために
通常は各楽器を録音した後に、歌も録音して全体の音がだいたい出揃ったところでミックスを始めるわけですが、「歌ってみた」などで活動する場合の多くはすでに存在している2ミックスのカラオケに「歌い手」さんが歌を入れ、歌とオケをミックスすることになります。
元々歌が入ることを想定してミックスされているとは思うのですが、原曲の歌い手さんと新たに録音する歌い手さんの声質が違ったりする場合、本来ならバランスをとり直すのがベストですが、そうもいかない状況なので、EQ的な処理で何度かしてみようと思います。
EQを使うポイント
メインボーカルに対するEQの使い方ですが、ひとまずは低域の濁りそうな部分などを抑えるに留めておきます。
オケの方はミックスされた時点でそれぞれの楽器に対して処理されている(はず)なので、本来の目的でのEQは必要としません。
ただ、そのままボーカルとオケをレベルバランスを取るだけで聞きやすい楽曲になるとは思えませんね。
では、作業を進めていきましょう。
今回、音付きでお届けしたかったのですが、諸々許諾という大人の事情で文字と画像のみになってしまいました。
ボーカルのエフェクト処理
Pro Toolsで作業をしていますが、作業前の画面はこんな感じです。
EQのお話をする予定でしたが、その前にコンプをかけているのでコンプのセッティングについても少し触れますね。
ボーカルにかけているのはこんな感じです。
今気づいたんですけど、Pro-C 2はプラグイン画面に「Very Large」がまだ無いんですね。
1日も早くPro-C 3で対応されることを願います。(笑)
結構しっかりかけています。
ゲインリダクション値が-6dbをちょっと超えるくらいを目安にスレッショルドやレシオを調整しています。
音価が短めな曲なので次の音にコンプレッションの影響があまり出ないようにリリースは短めにしています。
アタックはちょっと遅めかな?
スレッショルドノブの左上にあるヘッドフォンマークをクリックするとエフェクトがかかっている状態を確認できます。
ここで言葉の頭の部分が消えている、ということは頭の部分にはコンプがかかっていないようにアタックを調整しました。
そうすることでアタックのニュアンスをナチュラルに残したままコンプレッションすることができます。
ドライ音を足すことでガッチリコンプをかけて失ったニュアンスも回復しています。
せっかくコンプで押さえ込んだ部分を回復させるってどういう意味?
って思うかもしれませんが、元のレベルまで戻すのではなく、ニュアンスが少し出てくるレベルに戻すっていうことですね。
今回はここまででいっぱいいっぱいなので残りは次回に!