FabFilter Tips vol.27

FabFilter Tips vol.27

もう2月!
あと一か月ちょっとで暖かくなっていきますね。
今最高に寒い時期だし、本日木曜日は大雪警報っぽいですけど..。
今シーズンはバイクに乗っていて寒すぎて2回ほど気を失いそうになりました。

これは新しい!

先日、音楽プロデューサーのMine-Changとモニター環境について話していて、面白いEQの使い方を教わりました。

近年、DSP内蔵で補正可能なスピーカーが流行ってますね。
DSP内蔵のスピーカーを持っていない場合、自宅の環境でモニタリング環境の補正ってなかなかできないですよね。
私の家のスピーカーは、少し古いもので補正機能にはついていないんですけど、これをEQで(ある程度は)整えることができるんです。
しかもPro-Q 3を使うと、その精度を少し高くすることができる気がしました。
どういうことか、Mine-Changの許諾を得て紹介していきます。

Pro-Q 3でできる補正とは?

まず、今回行う補正とは、過度に響きすぎる帯域抑えて、できるだけフラットにモニタリングできるように調整することを目的としています。
また、計測機器を用いずに自分の耳で行うので、その場合は正確性に主観が混じることを忘れないてください。
そして、調整する帯域もすべての帯域ではないので、気休め程度だということもお忘れなく。 でも、聴いた感じが変わりますよ!

さて、どうやるのか?

まず、用意するのはサイン波が出力できるソフトシンセです。
それをある一定の長さ、大きさで出力していきます。
ここでの正確性を高めるために打ち込んで同じデュレーション、ベロシティにしておくといいと思います。
どの周波数帯までを補正するかは微妙なところですが、スピーカーの再生能力の範囲内で自分の耳で聴こえる範囲でいいと思います。
こんな感じにしておくといいでしょうね。

これを2、3回リピートして聞くとどこかの音階で聴感上音が大きくなる場所が出てくると思うんです。
そこで過度に響く周波数帯をDAWのマスターでEQすることで主観が混じりながらも改善することが可能です。

マスターにPro-Q 3を挿してみましょう。
この時に画面左下の鍵盤マークをクリックして周波数の表示音階に切り替えておくとシンセの音と比較するのが容易になります。

そこの周波数帯を“聴感上”同じ大きさになるようにPro-Q 3で下げてみましょう。
その時のQはある程度鋭い方が良いと思いますが鋭すぎても調整が難しくなります。

EQを適用した後にもう一度、聞いてみてください。

この作業を繰り返して、すべての音階が“聴感上”均等に聞こえるようになったらお好みの音楽を聴いてみてください。

ある程度フラットに聞こえるようになったなと思ったら、その設定をプリセットとして保存してください。

トラックを作っている間は、スピーカーの音がテンションの上がる音ならばそのままでいいと思います。
ミックス時にフラットな状態でモニタリングしたい場合はマスターにPro-Q 3を挿してこのプリセットを使用してモニタリングしてみてください。

福地 智也

Jimmy Nolen、Nile Rodgers等に影響を受け、 Blues, Soul, Funkをこよなく愛す。ギタープレーヤーとして杏里、倖田來未、片瀬那奈、さんみゅ~、楠田亜衣奈等のレコーディング、佐藤康恵のライブに参加、同サポートバンドでは、バンドマスターを務める。ギター 演奏、音楽制作のみならず、楽器、DAWのセミナー、デモンストレーションでは、難しい用語を使わずに、誰にでもわかりやすい内容が評価を受けてい る。 https://www.dopewire.net/