また色々と世間が騒がしくなってきましたね。
こんな時は外に出ないで家で明るく楽しく音楽を作りましょう!
前回文字ばっかりだったので…
前回いろいろと説明した内容を知人から「音をきかせてみてよ」と言われました。
そりゃぁそうですよね!?
ということで、アンサンブルの2Mixのファイルを元に進めていこうと思います。
まずは2ミックスを聴いてください。
※ これにM/Sでイコライザーをかけていこうと思いますが、今回はわかりやすくするために適した値ではなく、かなり強調してかけていくのでその点にご留意ください。
逆三角形にしてみようか
まずは、低域のサイド成分をカットしてミッドのみに集中させたときのバランスの差を確認してみましょう。
前にも話しましたが、ミックスを行う時のイメージとして逆三角形になるようにするといいっていう話をたまに聞きますね。
たしかに低域が片方に寄ってしまっていたり、左右に不安定に動いているとちょっと聞きづらいと思います。
中央にどっしりと鎮座する感じで低域を安定させ、上の周波数帯になるにつれて広がりを持たせていくとスピーカーで聞いても、ヘッドフォンで聞いても心地よいと思います(バランスがととのってればね、そしていい曲といい音は別次元)。
低域を中央のみにした音を聞いてみてください。
ベースやギターが「持っていた低域成分を取り除くことができてスッキリしましたね。
これもまたどこの周波数帯からにEQするかによっても印象変わったりするんですよね。
だから“この周波数帯がベスト!”という答えはありません。
その曲のアレンジや使用している音色、狙っている方向性などによっも変わってくると思います。
そういう数値的なアドバイスを求められたとき、私は“値は音に聞け”と伝えています。
この場合の聞けはListenではなくAskですね。
その音がどう反応するか、聞いてみて自分の耳を信じて判断するといいと思います。
また、そうなるように日ごろからたくさんの作品を聞いて耳を養っておくことも練習の一つだと思いますよ。
ところで高域はどうなん?
ところで、サイドの扱い方なのですが、左右がなく両端をまとめてざっくりとサイドとくくられていますね。
もし、サイドの高域を強調したいときにどちらかのサイドで高域の目立つ音があったら、それはどうなってしまうのでしょう?
答えは簡単ですね。そういう時はM/Sでない方法で処理をした方が賢明です。
が、しかし!
実験してみましょう。
やってみました。1小節目のシンバルはセンターです。
5小節目とエンディングのシンバルは左側に振っています。
これくらいのブーストだと少し内側に寄ってきたかな?という程度ですね。
もうすこしオーバーにやってみました。
先ほどよりもさらに内側に入ってきましたね。
使い方としては片方のサイドにある音を強調する場合、MSでやると逆サイドにもその成分が配置されるので注意が必要でございます。
こういう時はL,Rも別途イコライジングができるのでそれを使った方がいいかもしれませんね。