今年も残すところ3週間。
やり残したことはありませんか?私はけっこうやり残しています。
あと3週間でどこまでやれるか…。
夏休みの宿題は2学期が始まってから手を付けるタイプだった(口頭で伝えられた都合の悪い内容は覚えようと思っていないから)ので、きっと来年に持ち越しでしょう(笑)。
前回に紹介したコーラスに関して、今週はさらに突っ込んでみます。
今回紹介する方法はどんな曲にでも合うわけではないですが、チャンスがあったら試してみてください。
もっとゴージャスな感じにしてみる
前回作った3ボイス x ダブルトラック(L/R)の6ボイスでも十分に広がりのある音ではありますが、ここでもう一押しする方法を考えてみたいと思います。
一番美しく、そして重厚なのは、ハーモニー自体は3声のまま、さらに同じ3声を重ねる(合計12声?)。
ことですが!
なにもしないまま新しくトラックを増やすだけでは厚みが増えすぎてしまうだけになります。
増やす分の3 x 2のコーラスは声に空気を盛大に含める”ウィスパーボイス”で歌ってみるとエア感が演出できてゴージャスになり、いいと思います。
そして、パンニングの設定はウィスパーのトラックを外に持っていくといいかもしれません。
が、これをやるのではなく…。
私的にはSaturn 2で歪みを足してみようかと考えています。
合計12ボイスの華やかさには劣りますが、倍音を含んで全体的になじみのいいコーラスが得られるようになるはずです。
どのように歪みを足すのか
すでにレコーディング済のトラックのインサートでかけたらすべての音が歪んでしまうので品がなくなってしまいます。
こういう場合、AUXトラックを作成し、いわゆるセンドリターン形式を使い、並列処理で元のクリーンな音に歪んだ成分を足していくといいと思います。
ーティング方法に関してはそれぞれのDAWで違うとは思いますが、参考までに
今回使ったDAWのPro Toolsでやった場合はこんな感じ。
Saturn 2のセッティングはこんな感じです。
まぁまぁ歪ませていますね。
そして、トーンも元のコーラスの音で低域を抑えているので、こちらでも同じようにしています。
入ってきてない成分を上げてもノイズが増えるだけですからね(笑)。
まずは、ノーマルの音を。
次にSaturn 2をかけた音を。
セッティング自体はトラックの雰囲気、声質、狙いなどによっても変わりますが、こういう音を使う場合、バランス感覚が大切で、やりすぎると歪みの成分だけが悪目立ちしてしまうので注意が必要です。
確かによく聞けば歪んでいるけど、ぱっと聞いたくらいでは歪んでいることに気づかず“音がにじんでいい感じだなぁ”と思うくらいに調整するといいと思います(ゴリゴリに歪ませるパターンはまた今度)。
リバーブやディレイについてどうするかの質問を受けたのですが、メインボーカルが入った状態の方がわかりやすいと思うので、それはまた次の機会ということにさせてください。