第二回目となりました。
今回もPro-Q3の魅力を伝えていこうと思います。
イコライザーってクセのあるモデルが多いので、選ぶときに迷いますよね~。
イコライザーとコンプのプラグインは増えていくばかりです。
Pro-Q3は、急激な値で使うと出やすい位相の乱れなどをあんまりに気にないで使えるので便利です。
気になるところをピンポイントで!
前回、“スペクトルグラブ機能”について紹介したと思います。
画面上に対象となるソースの周波数特性が表示されているときにその内側へポインターを持っていくとこのような表示になります。
このように表示させることでどの帯域がどれくらい出ているのか一目瞭然ですね。
この図では、1.0kHz、1.7kHz、2.4kHz、3.9kHz、10kHzにポイントがつけられています。
まずは、この音をアンサンブルで聞いてみましょう。
各楽器の音量バランスはとったのでそんなに激しい違和感は感じないかもしれません。
そこで、さっきの画面に戻ってみましょうか。
アコギのトラックにPro-Q 3をインサートしてみます。
195Hzのふくらみを少し抑えたいですね。
この時、周波数表示の下にある黄色い●をつかんで下にドラッグしてみてください。
この周波数を中心にイコライジングを行うことができるようになります。
音はどうでしょう?
だいぶ軽やかな音になりましたね。
これはポイントをグラブして(つかんで)そのままゲインを下げただけなのですが、ここを出発点としてQを広げてみたり、EQのタイプを変えてみるのも良いでしょうね。
※このローエンド方面を調整する場合、ローカットという手もあると思います。切りすぎると違和感MAXですけどね。適度に。
さて、次に気になるところはないかなぁ….ともう一度再生してみましょう(実際はずっと再生しながらの作業になることもあります)。
1.8kHzのあたり….ちょっとだけ持ち上げてみたらガッツでないかな???
ということで1.8kHzの部分をつかんで3dB分だけ持ち上げてみました。
ソロにして聞き比べて、なるほど….ちょっとQを広げてみようかなぁということで広げた結果です。
音にちょっとだけ力強さが付いたし、少し前に出てきたかも。
これであとはベースの帯域と被っているところをカット、または下げれば十分じゃないかなぁ…。
アナライザーで帯域を表示してくれるので、問題がありそうな帯域を見つけやすく、対処が確実にできますよね。
ちょっと便利?:こんな確認の仕方もあるんだ?
Pro-Q 3の視認性が良いということはずっとお伝えしているかと思います。
通常イコライザーを調整するときに音の高低の表記で気にするのは、Hz、kHzといった周波数表記の値です。
例えば、“低域がもたつくので○○Hz以下はカットしよう”とか“XXkHz辺りが耳障りなのでちょっと抑えよう”とかが自然な認識ですよね。
Pro-Q 3の画面左下にあるこのマークをクリックしてください。
今まで周波数表記されていた値がなんと音階表記に変わるんですよ。
細かい作業になっちゃうかもしれないけど、コードを弾いてみて、ミックス全体がすっきりしないときに、他の楽器のこの辺りの音階とぶつかってる気がするんだよなぁ…と思いながら調整してみると良い結果が得られることがあります。
ぜひ試してみてください!