明日25日(金)に迫ったYoutube Liveですが、このコラムと連動して“Pro-R”についてお届けします。
初回は各パラメーターについて紹介しようと思っています。
といってもノブだけの紹介だと7つしかないんですけどね。(笑)
楽しんでもらえる時間にしたいと思っていますので、お時間の合う方はリアルタイムで、スケジュールが難しい方はアーカイブでご覧ください!
パラメーターを見てみる
前回は、中央にある一番大きなノブ“SPACE”についてだけを紹介しましたが、その両脇にも一回り小さいノブが並びます。
以前に連載されていたチュートリアルでも触れられていますので、そちらも合わせてご覧ください。
では、左側からいってみましょう。
BRIGHTNESS
このパラメーターを上げていくとリバーブ音がより明るくなって広がっていく感じですね。
曲調によって明るい/暗いリバーブを使い分けることがありますしね。
そういう時にこの下のCHARACTERと共にこのパラメーターを調整すると良いと思います。
あんまり極端なダーク方向だとリバーブの音が埋もれちゃうかもしれないので設定方法は注意です。
BRIGHT100%ではこんな感じのリバーブになります。
DARK100%ではこんな感じのリバーブになります。
両方とも極端な値なので参考にはなりにくいですが、ダークだとちょっと寂しい感じになりますね。
BRIGHT100%はありだと思いますが、DARK方向には10時くらいの位置までが実用的かなぁ…と思いました。
CHARACTER
その名の通りリバーブ音のキャラクターが少しずつ変わっていきます。
クリーンでは本当にクリーンで透き通ったリバーブ、中央のLIVELYでは少し厚みがあって、CHORUSではモジュレ―ションがかかったような揺れを感じます。曲調とか、楽器によって変えても良いのかもしれないですね。
ブライトネスとの組み合わせて設定して響きの暖かさや透明度を作りだすことができますね。
DISTANCE
原音とリバーブ音の距離(ディスタンス)を調節します。
原音が発音してからリバーブが発生するまでの時間を調節する感じなので、一般的なリバーブのパラメーターではプリディレイに相当すると思います。
DECAY RATE
これは独立したパラメーターではなく、スペースで設定したリバーブタイムを50%~200%の間で微調整するために使用するパラメーターです。
STEREO WIDTH
これって、年代によって読み方が違ったりしますが…ワイズ、ウィドゥス….正確には“wídθ”なので日本語表記は難しく、発音重視ならばウィッズって発音した方が英語に近いですかね。※調べてみたらネイティブの発音はこう聴こえました。
そんななたぁどうでもいいんですが、意味は音の広がりを意味します。MONOでは本当にモノラルのように幅が狭く、SPACIOUSではステレオ幅いっぱいにリバーブ音が広がります。
MONO100%ではこんな感じのリバーブになります。
SPACIOUS100%ではこんな感じのリバーブになります。
MONO側だとモノラルの楽器で中央に置いておくと楽器の背後でだけ残響音が鳴りますね。
これにはこれの使い道があります。詳しくは次回!
SPACIOUS側にするとサウンドフィールド全体に広がる感じですね。
MIX
これは文字通り原音とリバーブ音の混ざり具合を調節するときに使います。
インサートスロットで使用する場合にしかこのパラメーターは使用せず、センド/リターンで並列として使用する場合は100%固定で使用する場合がほとんどですね。
これでパラメーターをほぼ紹介し終わった感じです。
あとは他のFabFilterプロダクトと同じようなイコライザーのような画面だけですね。
次回は、ここを交えてリバーブの音作りをしていこうと思います。
まずは金曜日!