記念すべき100回目
ブラックフライデーもひと段落しましたが、皆さま良いツールは手に入れられましたでしょうか。ディリゲントさんのセールをご利用いただき、FabFilterを導入された方もいらっしゃるかと思います。
このブログは、FabFilterをより深く使いこなしていただくためのチュートリアル連載です。
そして本記事は、その連載の記念すべき第100回目のエントリーとなります。
ブラックフライデーで新たにFabFilterを手に入れた方はもちろん、すでに日常的に使っている方のワークフロー改善にもつながるような内容を、 節目の回としてじっくりお届けしていきます。
先日、友人のスタジオに遊びに行った時にプラグインの話題になり、Pro-Q 4は神プラグインということで全員一致したんですが、他のFabFilterプラグインについては詳しい人少ないんですよね。
みなさん、Pro-Q 4とPro-C 2は持っている人が多かったのですが、それ以外に精通している人は少なめでした。
そこで、自分のPCを持っていたので、スタジオのPro Toolsシステムに接続して幾つかのプラグインの使い方を説明しました。
Pro-G、Pro-DS、Pro-MBの食いつきは良かったですね。マルチバンドコンプもゲートもコンプもリバーブもすごく優秀なんですよ。もっと知ってもらいたいなぁと思う今日、この頃です。
前回までのFabFilter Tips
Saturn 2のパラメーターをモジュレーションの(EG)によるコントロールでリアルタイムに調整することを試しました。
これにより、一度設定した値を入力される音によって変化させる事ができ、音そのものの変化ではなくエフェクトの変化によって演出をすることについてお伝えしました。
ちょっとシンセをいじっているようで楽しく音作りができますね。サチュレーションなのでタッチフィールをより強化するために使うのは有効でしょう。
モジュレーションの道は沼のように深く – LFOとは?
今回はモジュレーションソースとしてXLFOを使います。
LFOはローフリーケンシーオシレーターといい、人間の耳で音として聞き取れないほど低い周波数(通常20Hz以下)の波形を発振して、その波形は音を変化させるために使用します。わかりやすいエフェクトだとビブラート、トレモロ、ワウ、パン、などのパラメーターを周期的に動かすときに使用することがあります。
そのLFO発展形として使用できるようにしたものがXLFOです。
まずは一般的なLFOとして使ってみましょう。
音色選びも大切ですね。持続音やシーケンス音が合うのではないかと思っています。周期的に音が変化していくのであれば、連続性のある音のほうが分かりやすいですし、意味がありそうですよね。
今回、ドラムにかけてみたんですけど、いいか悪いかは別としてわかりやすくはありました。
あとで聴いてみたらシンバルのみにかけてもよかったかも…。
LFOの設定
前回と同じように+ボタンをクリックしてモジュレーションを加えタイプはLFOを選択します。

初期画面はこんな感じです。

モジュレーションの動きはFREQに接続しているので、FREQの現在値を中心にLFOが動作していくことになります。
LFOのパラメーターは、
- 二重ノブで内側がオフセット外側がバランス
- グライドでLFOの波形が左だと矩形波のように、右だとサイン波のようなスムースな波形になります。
- LFOの波形が一往復する周期をフリー〜16小節〜64分音符までの間でテンポに合わせることができます。
- LFOの波形の深さをポジティブ/ネガティブの両方で設定する事ができます。
上の画像のセッティングでドラムを流してみました。
次に波形を矩形波にしてみました。

同じ周期なのに波形の違いでこうもかかり具合が違うんですね。
最後に周期をポジティブだけでなく、ネガティブも目一杯広げてみましょう。

ネガティブからスタートしてポジティブへ向かい、再びネガティブに戻る感じです。
まとめ
皆さんも試してみてください。
すべてのモジュレーションソースを紹介するものありですが、次回のMIDIによるコントロールを紹介して次へ進もうと思います。
楽しみにしててくださいね。



