CATEGORIES “COLOR” “LO-FI” プリセット
That ‘US’ Synth Vibeの使用感
カテゴリーのCOLORですが、その名の通り色付けをしたりキャラを立たせたりするプリセット群で、その中から真っ先に紹介したいのが、説明不要のスターデュオ『Disclosure』が制作したプリセット「That ‘US’ Synth Vibe」です。
CHORUS系2段がけにSATURATION、WAHWAHに空間系というチェーンですが、ワイド感と透明感に若干の歪みが加わり、まさにDisclosureの音、といった感じになっています。
Hex FXのデモンストレーション動画で、DisclosureのGuy Lawrence本人がバッチリと解説していますので、そちらも併せて見ていただきたいですが、なにせ本人の音過ぎてしまうので、筆者である “本人以外の音” でもご確認ください。
曲は前回と同じトラックを使用していますが、曲全体ではなくRhodesのパートだけにかけています。
Definitive Bassの使用感
ここで筆者のトラックにサブベースを足し、プリセット「Definitive Bass」を見ていこうと思います。
こちらのプリセットは、90年代HIP HOPの重鎮プロデューサー、Lord Finesseが制作。まさかLord Finesseのプリセットを紹介する日が来るとは、、、あの重さとメロウさに自分はかなり影響を受けてきており、無心にサンプラーを叩きまくっていた日々がフラッシュバックしてきます。
タイトル通り、ベースがマジで決まります。HIP HOPですと如実にそれっぽくなりますが、他のジャンルでも遜色なく決まります。
コンプにビットクラッシュ系、オーバードライブ系の合わせ技なのですが、かけすぎると若干ボリュームが上がるものの、サウンドが破綻することなくバッチリ出てきます。スマホで聞いている方は特に効果がわかりやすいかと思いますので、サブベースの変化に注目してお聴きください。
Classic 1200 Basslinesの使用感
「Classic 1200 Basslines」も素晴らしく、90年代サンプラーの名機を通したようなあのぶっといベースのようになります。
配置されているHEX COMPRESSORと1200 CRUSHERの2つのエフェクトは、あらゆる局面で大変使用頻度が高く、Hex FXのエフェクトの中でもエース格かと思われ、Krush ClubやHyperpop系の汚し等にももってこいです。
その他
その他「Reverse Saturate」は汚しとリバースですが、程よいかかり具合と、使い勝手も良く、何か一つ足したい時など重宝するかと思います。
今回はキックにかけてみました。
キック単体でもどうぞ。
「Pulse Fiction」等もユニークで、エフェクトの積む順番も興味深く、トラック全体にかけて遊んでみました。
Vapor Waveの使用感
最後にカテゴリーのLO-FIから「Vapor Wave」を。ズバリその名の通りVapor Waveのサウンドになるような効果ですが、とても精度高いです。
このカテゴリーのようなエフェクトは数多ありますが、色々な面であまり使えないものが多く、Hex FXではエフェクトを組み合わせて提示してくれ、且つクオリティが高く、使える、というシンプルですが当たり前に重要なところを押さえているのが何より嬉しいところです。
まとめ
カテゴリーCOLORは、他にもたくさんプリセットがあり、筆者は制作時一番使うカテゴリーになります。絶妙なサチュレーションやパン振りトレモロ系、独動的なフランジャー、派手な汚し等々、音が決まらない時や物足りない時、あらゆる角度から解決することができる印象です。
エフェクト単体でもわかりやすく使いやすいものが多いので、サウンドのクオリティが劇的にあがること間違いなしです。
DJ KIRA

90年代ダンスに明け暮れクラブミュージック全般の虜に、10代後半にHIRO(ex ZOO, EXILE)に弟子入り、その後DJ活動なども経て、トラックメーカーの道へ。
DANCE MUSICを基盤としてCMや舞台、EXILEをはじめ様々なアーティストへ楽曲を提供。
DIGITAL ROCK UNIT「BOOBEE BROTHERS」、DJ MAKIDAIとのユニット「Sound Goes Around」 の名義も持つ。
DJ・作曲家・トラックメーカー・アレンジャー。
☆EXILE・PKCZ®の楽曲やリミックス、三代目 J SOUL BROTHERS・GENERATIONSやLDH所属のLIVEパフォーマンス曲、“武者修行”使用曲、舞台や映画、CM音楽まで幅広く手掛ける。DJ MAKIDAIのマニピュレーターとしても活動。