CATEGORIES “DJ” プリセット
DJ Performance Rackの使用感
プリセットCATEGORIESにある「DJ」のプリセットとエフェクトを見ていこうと思います。
わかりやすく効果を紹介するにあたり短いトラックを作ってみましたので、ノーエフェクトの状態をご確認ください。
まずはプリセット「DJ Performance Rack」から、こちらのプリセットは6つのエフェクトが配置されており、各エフェクトのON-OFFボタンを押すことで発動します。
ライブパフォーマンスやDJプレイを想定し、リアルタイムで複数のエフェクトをコントロールできる仕様になっています。
左端の「ROLL」は、スネア等を連打して盛り上げるロールができるエフェクトで、ON-OFFボタンを押したタイミングでリピートが開始されます。
ノブを右に回していくとRATEが1/8、1/16、1/32と細かくなっていきます。
「PITCH LOOPER」もROLLと似た機能ですが、ノブを回すとPITCHが変化していきます。
「DJ TRANSFORM」は、指定したリズムでダッキングのような効果が得られ、ノブを右に回していくと、DJミキサーのクロスフェーダーを入切するイメージでシャープに切れていくようになります。
「PITCH BREAKER」は、地味にとても使えるレコードストップ系のエフェクトで、BREAKでストップする強度、RATEでストップモーションの長さ、CURVEで滑り具合等、細かく調整ができます。
他社の同効果のプラグインをいくつも使ってきましたが、比較してもかなりわかりやすく使いやすい印象です。
「BACK SPIN」は文字通りバックスピン効果を、「ROLL OUT」はループしながら止まっていくような効果が得られます。
Devista Delay、Pitch Verb Looperの使用感
プリセット「Devista Delay」は、COMBO FILTERとDELAYが連動しており、DJミックスの際次の曲へスムースにつなげる時などに有効な、利便性の高いプリセットです。
プリセット「Pitch Verb Looper」はHexダイヤル右のONボタンで発動し、とてもいい感じに自然にリピート効果を受けられ、ライブや制作でも使えると思います。
その他
他、「Popping Corn」は、PHASERとROLLの複雑で強烈な効果が素晴らしく、色々な局面での活躍が想像できました。
エフェクト単体ですと「HALF TIME」も面白く、曲のスピードを落とすことができるのですが、BANDでかけたい帯域を指定することもでき、様々な使い方ができるかと思います。
DJカテゴリーのプリセットは、どれも複雑な操作抜きに即効果を出すことができ、あらかじめパラメーターで強度やかかり具合を調整しておくことで、ライブ時等様々なエフェクトをいくつも演出することができますので、Seratoの強みを存分に堪能できると感じました。
制作時にも、飛び道具としてももちろん使えますし、面白い使い方を模索していく余白がたくさんありましたので、強めのスパイスとしても活躍していくと思いました。
DJ KIRA

90年代ダンスに明け暮れクラブミュージック全般の虜に、10代後半にHIRO(ex ZOO, EXILE)に弟子入り、その後DJ活動なども経て、トラックメーカーの道へ。
DANCE MUSICを基盤としてCMや舞台、EXILEをはじめ様々なアーティストへ楽曲を提供。
DIGITAL ROCK UNIT「BOOBEE BROTHERS」、DJ MAKIDAIとのユニット「Sound Goes Around」 の名義も持つ。
DJ・作曲家・トラックメーカー・アレンジャー。
☆EXILE・PKCZ®の楽曲やリミックス、三代目 J SOUL BROTHERS・GENERATIONSやLDH所属のLIVEパフォーマンス曲、“武者修行”使用曲、舞台や映画、CM音楽まで幅広く手掛ける。DJ MAKIDAIのマニピュレーターとしても活動。