(2015/04/01)
前回RAWのオシレータについての解説を行いました。
飛び出してくるサウンドが強烈なRAWですが、オシレータは実はとてもシンプルで、サウンドメイクもしやすい作りになっています。
変わっているところといえば、2つのオシレータに組み込まれたRAWコントロール。
今回はRAWのサウンドメイクにとって避けては通れないRAWコントロールについての解説を行います。
オシレータをディストーション??
RAWコントロールはオシレータの最下部に表示されます。
前回解説したPWM、AMP、PITCHのすぐ下ですね。
見た目からは何をするものなのか想像がつかないですが、これはディストーションです。
とは言っても、いわゆるエフェクトのディストーションではなく、オシレータで選択している波形をディストーションするという、シンセサイザーに詳しい人にも馴染みのない機能なのではないかと思います。
理屈を考え出すと難しく捉え過ぎてしまう気がしますが、平たくいうとRAWノブでディストーション全体の適用量を決めて、LFO>XとLFO>Yで波形の正の値と負の値を設定する。XYスクリーンでそれぞれの値をコントロールするというわけですね!
いや…全然平たくならなかったです…。
この辺りは実際のサウンド変化を聴きながら見てもらった方が判りやすいと思うので、最後に動画で。
ぐりんぐりんしましょう。サウンドを!
緑の四角いフィールドがXYスクリーンと言ってですね、BladeのXYの簡易版のようなものですが、LFO>X(横軸)とLFO>Y縦軸で個別にディストーション量を設定後、各値をこねくり回すフェーダーなのです。
Bladeユーザーの方にはお馴染みの、RecやPlayももちろん搭載しています。
これは、マウスやトラックパッドでXYスクリーンを操作した情報を記録(Rec)して、再現(Play)する機能です。
メインのLFOに同期して動作させることもできます。
XYスクリーンはMIDIコントローラに割り当てて操作することもできます。
RAWのプリセットは動きのあるものが多いですが、大部分はこのRAWコントロールによるものです。
と、RAWコントロールについての解説は文章ではピント来ないと思いますので、動画でご確認ください。
RAWコントロールこそ他の数あるソフトウェアシンセとRAWの違いを明確にする機能のひとつなので、積極的に活用してサウンドメイクを楽しんでくださいね!
それではまた次回!
- 前回記事:
- オシレータ概要紹介。サウンドに変化をつける!