BITWIG STUDIOのアレンジャータイムラインやクリップランチャー、ミキサーやブラウザやその他諸々の各パネルはショートカットやアイコンで表示/非表示を切り替えることができるので、ディスプレイの解像度に余裕がない場合にも必要な項目のみを表示して快適に作業を行なうことができます。
逆にディスプレイの解像度に余裕がある場合やマルチ・ディスプレイ環境などでは、Viewメニューで複数のパネルを同時に表示しておくこともできます。
パネルを切り替えるか表示しておくかは好みが分かれるところだと思いますが、選択肢がないよりはあった方が良いですよね。
今回はそんなお話しです。
■ 記事一覧/もくじ:BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!
Display Profileの詳細
Viewメニュー内のDisplay Profileを開くと、ディスプレイの台数によってシングルからトリプルまでのテンプレートがあります。
シングルは同じメニューで大きさのみの違いですが、デュアルとトリプルのテンプレートでは好みに応じたパネル表示が選択できます。
Dual Display(Studio)
このテンプレートにはMIXとEDITというモードがあって、MIXモードの場合はディスプレイ1にアレンジャータイムライン(クイックランチャー)とノートエディタ/オートメーションパネル、ディスプレイ2にミキサーとデバイスパネル、EDITモードの時はディスプレイ1にアレンジャータイムライン(クイックランチャー)とミキサー、ディスプレイ2にはノートエディタ(拡大)が表示されます。
Dual Display(Arranger/Mixer)
ディスプレイ1にのメインパネルにアレンジャータイムライン(クイックランチャー)、ディスプレイ2のメインパネルにミキサー、それぞれのセカンドパネルでノートエディタ/オートメーション/デバイスパネルを選択できます。
加えてディスプレイ1のセカンドパネルではミキサーも選択できます。
Dual Display(Master/Ditail)
このテンプレートはARRANGEとMIXの2つのモードがあります。
ARRANGEではディスプレイ1のメインパネルにアレンジャータイムライン(クイックランチャー)、ディスプレイ2のメインパネルにノートエディタ、それぞれのセカンドパネルはミキサーとデバイスパネルを選択できます。
MIXのモードではディスプレイ2のセカンドパネルを非表示にし、ミキサーを最大化表示します。
Triple Display
アレンジャータイムライン(クイックランチャー)、ノートエディタ、ミキサーをそれぞれ拡大表示します。
各ディスプレイのセカンドパネルでデバイスパネルの表示/非表示を変更できます。
シングルディスプレイでDisplay Profileを活用する
Viewのテンプレートを紹介しましたが、ディスプレイは1台しかないので関係ないと思う人もいるかも知れません。
ところが。
OS自体のショートカットと組み合わせることで、1台のディスプレイで使用している場合にもパネルの表示切り替えをスムーズにするちょっとした裏技があります。
いや、裏技というほどではないですがMacの場合コマンド+F1キーが、同じソフトで複数開いているウィンドウを切り替えるというショートカットなので、Viewテンプレートでデュアルやトリプルのテンプレートを選択して各パネルを最大化してある状態でコマンドを押しながらF1を押す度にパネルが切り替わることになります。
Windowsの場合は現在開いているすべてのアプリケーションとデスクトップを含めて切り替えるので少しニュアンスが違いますが、Altを押しながらTabキーを押して切り替えます。
これは慣れというか、まさに好みの問題だと思うのでどちらの方が良いということもないですが、せっかくなのでViewテンプレートの切り替えも試してみてください。
コマンド+F1で2つのパネルを切り替えている動画を作成しました。
この連載始まって以来、最も必要だったかどうかが疑わしい動画に仕上がっています。
同時に確認できない分実際に複数のディスプレイで使用するのと比べれば快適度は劣りますが、これはこれで便利です。
そういったわけで今回はここまで。
引き続きBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!