【連載】ALTRONのマニュログ – vol.5

【連載】ALTRONのマニュログ – vol.5

音色エディットについて

少々間が空いてしまいましたが、引き続きAltronの機能面について紹介していきましょう。

今回はメイン画面に用意されているパラメーターに関して解説したいと思います。

メイン画面のパラメーターについて

メイン画面には左右に配置されたFl Mode 1と2、GUI下部に並んでいるTrans、ADSR、Pitch、Filterのエディットセクションが用意されています。

今回は下部に配置されたTrans、ADSR、Pitch、Filterの各セクションについて見ていきましょう。これらのセクションは、プリセットの軽微なエディットが行なえる部分となっていますので、ちょっと手を加えたい場合などに活用すると良いでしょう。各セクションのパラメーターは以下のような設定が行なえます。

Trans

Transは、サウンドにパンチを与えるエフェクト機能です。

  • Hit:
    サウンドにアタック感を加えます。
  • Sustain:
    サウンドのボディ感を調整します。Sustainを上げるとボディ感が増し、減少させるとサウンドのテールが減少します。
  • Input:
    エフェクトへの入力ゲインを調整します。
  • On:
    Transのオンオフを行ないます。点灯時がオン、消灯時がオフとなります。

ADSR

ADSRは、プリセット全体の音量の時間的な変化を調整します。

  • Attack:
    音の立ち上がりの速さを設定し、右に回すほどゆっくりとした立ち上がりになります。
  • Decay:
    Attackで設定したピークからSustainの設定値に達するまでの減衰時間を設定します。右に回すほど減衰時間が長くなります。
  • Sustain:
    音を鳴らし続けた際の音量レベルを設定します。右に回すほど持続中の音量レベルが大きくなります。
  • Release:
    離鍵後の余韻時間を設定します。右に回すほど余韻時間が長くなります。

Pitch

Pitchは、プリセット全体のピッチ変化を付加します。

  • Attack:
    ピッチ変化の立ち上がり時間を設定します。
    設定値が小さいほど変化が少なく、発音中のノートのピッチに戻るまでの時間が短くなります。また、設定値が大きいほど、変化が大きく、発音中のノートのピッチに戻るまでの時間が長くなります。
  • Decay:
    Attackで設定したピークのピッチから元のピッチへ戻るまでの時間を設定します。
    設定値が小さいほど発音中のノートのピッチに戻るまでの時間が短く、設定値が大きいほど発音中のノートのピッチに戻るまでの時間が長くなります。

Filter

Filterは、プリセット全体の音色調整を行ないます。

  • On:
    Filterのオンオフを行ないます。点灯時がオン、消灯時がオフとなります。オフの場合、フィルター効果はかかりません。
  • Mode:
    低音域を自動的にカットして、より安定し、バランスのとれたサウンドにするための機能です。主に低音域が強すぎる楽器のために設計されているので、低域調整が必要な場合に有効です。
  • Solar:
    シンプルなディストーションエフェクトで、サウンドをクリップさせたような歪感を加え、右に回すほど歪感が強くなります。主にギター系の音色用ですが、あらゆる楽器に使用可能です。
  • Cutoff:
    ローパスフィルターのカットオフ周波数を設定します。右に回すほどフィルターが開き、明るいサウンドになります。
  • Lowcut:
    ハイパスフィルターとして機能し、低域をカットします。右に回すほど、低域がカットされたサウンドになります。
  • Reso:
    カットオフ周波数のピークを強調し、右に回すほど、クセのあるサウンドが得られます。

内藤朗

キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、サウンドクリエーターなど様々な側面を持ち、作編曲からレコーディング制作、ライブ演奏など多方面で活動中。S.E.N.Sのレコーディングサポート、安部OHJIの様々なプロジェクトでのレコーディング、ライブなどに参加の他、バンド「島へ行くボート」で活動中。黎明期からMIDIやDTMとの関わりは長く、音楽制作系のライターとしても広く知られており、近著に「音楽・動画・ゲームに活用! ソフトシンセ 音作り大全」(技術評論社刊)などがある。有限会社FOMIS代表取締役、一般社団法人日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(JSPA)正会員、MIDI検定指導研究会会員。