音色エディットについて
今回はAltronの音色エディットにおける基本部分について紹介していきましょう。
Altronの音色構成
Altronにプリセットされているシングルインストゥルメントは、全部で6パート構成になっており、MixerセクションのGroup Global設定で確認できます。
一つの音色グループを構成する6パートは、1から3パートはシンセ波形パート(パート1:ノコギリ波、パート2:矩形波、パート3:サイン波)、パート4と5はプリセットごとに設定されている波形パート、そしてパート6がノイズ波形パートで、各パートは個別にエディットが行なえます(なお、Backgroundカテゴリーのプリセットのように、パート1と2にそれぞれのプリセットで設定されている波形パートとなっている場合もあります)。
また、中央の操作GUI下部にあるModボタンをクリックすると、シンセパラメーターのエディットページに入りますが、このページに用意されている各パラメーターはプリセット全体のエディット用パラメーターとなっています。
Modページの各パラメーターについて
さて、これまではAltronの概要を紹介してきましたが、ここからは各エディットページの細部について順を追って解説していきたいと思います。
まずは、プリセット全体のエディットを行なうModページの各パラメーターから見ていきましょう。
Modページには、Portament(ポルタメント)、Multi LFO、ADSR Pitch、ENV Cutoff、ENV Pitchという5つのパラメーターセクションがあり、以下のようなパラメーター構成になっています。
Portament
-
Mode:
Onにするとポルタメント効果が常に得られ、Autoの場合は、レガート演奏時にのみポルタメント効果が得られます。 -
Mono:
Onの場合、打鍵ごとにサンプルが発音します。Legatoの場合は打鍵時にサンプルがトリガーされず、新しいサンプルが発音されません。Offsetでは、直前に演奏していたノートの長さによってスタートポイントがオフセットされた新しいサンプルが打鍵時に発音します。 -
Time:
ポルタメント効果を付加する2音間のグライド時間を設定します。
Multi LFO
テンポ同期した4波形のLFOによる変調効果を付加します。
各波形はそれぞれの深さを設定することによって、より複雑な周期的な変化が得られます。
-
Freq:
LFOの周期の速さを設定します。 -
Fdin:
LFO効果が最大になるまでのフェードイン時間を設定します。 -
Sine:
サイン波による変調の深さを設定します。 -
Trian:
三角波による変調の深さを設定します。 -
Rect:
矩形波による変調の深さを設定します。 -
Saw:
ノコギリ波による変調の深さを設定します。
ADSR Pitch
音色全体のピッチの時間的な変化を設定します。
-
Attack:
ピッチの立ち上がり時間を設定します。 -
Decay:
Attackで設定したピークからの減衰時間を設定します。 -
Sustain:
ピッチの変化が一定になるレベルを設定します。 -
Release:
離鍵後のピッチの変化時間を設定します。
ENV Cutoff
音色全体におけるフィルターカットオフの時間的な変化を設定します。
-
Attack:
音色の立ち上がり時間を設定します。 -
Decay:
Attackで設定したピークからの減衰時間を設定します。 -
Sustain:
音色の変化が一定になるレベルを設定します。 -
Release:
離鍵後の音色の変化時間を設定します。
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