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作曲アイデアをAIに任せてみた:ACE Studioで1曲仕上げる – vol.1

第1回:Inspire Meから始めてみた

ACE StudioはAIを使用した統合作曲支援ツールですが、実際に使用してみると色々なことができるため、逆に何から手をつけたら良いか、迷うこともあると思います。ここではACE Studioの各機能の使用感を1ユーザーとして楽曲制作を行ってみながらレポートしてみたいと思います。

Inspire Meで色々作ってみた

まずはAI生成ならではの機能を使用して曲を作ってみました。ACE Studioではその他のツールに用意されている「Inspire Me」を使用します。

図1

すると図2aのような画面が表示されますので、「アイデアから」のタブを選び、作成したい曲についてのキーワードを入力します。

図2a

歌詞がある場合には「歌詞から」のタブを選び、歌詞を入力すると、それを元にした曲が作成されます。

続いて「生成」と表示されている青いボタンをクリックすると、曲の生成が開始され、処理が完了すると曲名が表示されます。

図2b

1回の生成を行なうと2パターンの結果が得られますが、生成された曲がイメージと異なる場合には、もう一度生成ボタンをクリックすると別の曲が作成されます。

図3

実際に作成された曲は以下のものです。

各回で2曲作られていますが、それぞれの作成結果として良いなと思った方になります。

1回目

2回目

2ミックスからステムを作成する

先ほど作成した2回目の曲を元にオリジナリティーを加えていきたいと思います。

自分で考えたアレンジを施していく場合には、生成されたファイルを各トラックに分離するとパートの差し替えなどが行いやすくなります。

その他のツールから「音源スプリッター」を選ぶと、2ミックスされたオーディオトラックからステムを作成することができます。

図4

続いて2ミックスをどのように分離させたいかを選択して、

図5

分割」をクリックすると各パートのトラックが作成されます。

図6a:生成された2ミックスのトラック

図6b:ステム作成後

ボーカルトラックのキャラクターを変えてみる

例えば生成された曲のバックトラックは意図するものになったが、曲中のボーカルの声質を違うキャラクターにしたい、というケースもよくあることです。

その場合は、AIツールの「ボイスチェンジャー」を使用することで解決できます。

手順はボーカルトラック上で右クリックし、コンテクストメニューの中から「AIツールボイスチェンジャー」と選択します。

図7

すると、キャラクターの一覧が表示されますので、変更したいキャラクターを選択し、「変換開始」をクリックします。

図8

しばらくすると、異なるボイスキャラクターによるメロディートラックが作成されます。

図9

元のボーカルトラックをミュートして、ボーカルを差し替えると、次のような曲になりました。

内藤朗

キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、サウンドクリエーターなど様々な側面を持ち、S.E.N.Sのレコーディングサポート、安部OHJIの様々なプロジェクトでのレコーディング、ライブなどに関わるなど、作編曲からレコーディング制作、ライブ演奏など多方面で活動中。MIDIやDTM関連の分野では黎明期から今日に至るまで長きに渡り関わっており、多様な経歴を持つ。また、音楽制作系のライターとしても広く知られ、近著に「音楽・動画・ゲームに活用! ソフトシンセ 音作り大全」(技術評論社刊)、共著「ミュージッククリエイターハンドブック 2023年改訂版」(ヤマハミュージックエンターテインメントホールディングス刊)などがある。有限会社FOMIS代表取締役、一般社団法人日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(JSPA)正会員、MIDI検定指導研究会会員。