Union Audio area.6 Eurorack Mixer 取扱説明書

area.6 取扱説明書

1. 本書について

area.6 User Guide Issue 1

Copyright © 2026 Union Audio Limited. All rights reserved。

当社は最善を尽くし、本書に含まれる情報が真実かつ正確であると信じておりますが、誤記や脱漏について責任を負うものではなく、必要と思われる変更を予告なく行う権利を留保します。

本製品は、販売される国で適用される基準、規制、および指令に準拠するように設計されています。

注:本ミキサーまたは関連する電源ユニットに承認されていない変更や改造を加えた場合、コンプライアンスに悪影響を及ぼし、ユーザーの操作権限が無効になる可能性があります。

設計および製造元: Union Audio Limited
Unit 4 Redruth Enterprise Park, Redruth, Cornwall, TR16 5EZ, UK
www.unionaudio.co.uk

2. 国内製品保証規定

Union Audioは、当初の購入日から2年間(保証期間)、本ユーザーマニュアルに従って使用された場合の、元のパッケージに含まれる製品および付属品の材料および製造上の欠陥を保証します。

  • 保証条件に基づく修理または交換によって、保証期間が延長または更新されることはありません。
  • 修理または直接の交換は、機能的に同等なサービス交換ユニットによって履行される場合があります。
  • 本保証は第三者への譲渡はできません。本保証は購入者の唯一の救済手段であり、Union Audioおよび認定されたサービスセンターは、本製品の不具合に起因する付随的・派生的な損害や、明示または黙示の保証違反に対して一切の責任を負いません。

保証条件

  • 機器が、意図的であるか偶発的であるかを問わず、誤用、放置、または当社が承認した以外の改造を受けていないこと。
  • ポテンショメーターの摩耗、および塗装やシルク印刷に対する外観上の損傷は保証対象外です。
  • 不具合が生じた場合は、購入証明書を添えて、お買い上げの販売店または国内販売窓口までご相談ください。発送前に必ず窓口へご連絡ください。
  • 輸送中の損傷を避けるため、ユニットを返送する際は必ず製品出荷時の梱包箱(オリジナルカートン)を使用してください。
  • 修理やサポートに関する詳細は、ディリゲントカスタマーサポート(Union Audio製品窓口)までお問い合わせください。

3. 安全上のご注意

重要:指示を読み、必ず保管してください

  • 警告: 火災や感電のリスクを防ぐため、本ミキサーを水の近くや、雨・湿気にさらされる場所で使用しないでください。
  • 液体がミキサーや電源にこぼれないように常に注意し、花瓶や飲料用グラスなどの液体が入ったすべての物体を、装置から十分に離しておいてください。
  • 十分な換気を確保し、すべての換気口が塞がれたり制限されたりしないようにしてください。
  • アンプの出力を本装置に接続しないでください。ミキサーをオーディオソースやパワーアンプ入力に接続する際は、常に正しく高品質なケーブルを使用してください。
  • 操作部や外装を損傷する恐れがあるため、鋭利な物や重い物をミキサーまたは電源の上に置かないでください。
  • ミキサーまたは電源のいずれのカバーも取り外さないでください。内部にユーザーが修理可能な部品はありません。
  • 雷雨の際や、電源を入れたまま装置を長時間使用しない場合は、電源サプライとミキサーのプラグを抜いてください。

4. area.6について

area.6は、ユーロラック、モジュラーシンセサイザー、およびハイブリッドな電子音楽セットアップで制作を行うアーティスト向けに設計された、プレミアムな6チャンネル・アナログ・パフォーマンス・ミキサーです。 Union Audioのアナログミキサー設計の専門知識と、慎重に選択されたクリエイティブなツール、そして広範なCVコントロールを組み合わせることで、卓越したオーディオ品質を提供しながら、ライブパフォーマンスやミキシングに対する直感的で応答性の高いアプローチを提供します。

6つの入力チャンネルにはそれぞれ専用のレベルコントロール、チルトEQ、およびAuxセンドが備わっており、ミックスを素早く音楽的にコントロールできます。チャンネルはモノラルまたはステレオ動作用に構成でき、多種多様な楽器や信号ソースに対応します。

豊富なCV接続により、チャンネル・レベル、パン、Auxセンドなどの主要パラメーターを外部のCVソースから制御できるため、area.6をモジュラー・パフォーマンス・システムに不可欠な一部として組み込むことができます。クリエイティブなサウンド・シェイピングのために、チャンネルをフィルター・セクションにルーティングすることも可能です。 フィルター・セクションには、ハイパスおよびローパス・フィルター、レゾナンス・コントロール、さらに微妙なアナログキャラクターからより顕著なサチュレーションやディストーションを加えるためのドライブ機能が備わっています。フィルターCV入力により、パフォーマンスやパッチの一部としてフィルター・セクションを動的に操作でき、クリエイティビティの可能性をさらに広げます。

さらに、area.6は統合されたアナログ・コンプレッサーを備えており、ミックスのダイナミクスを強力にコントロールします。 専用のスレッショルド、レシオ、およびメイクアップ・ゲイン・コントロールにより、微妙なミックスのまとまりや、より明確なダイナミクス処理にコンプレッサーを使用できます。サイドチェーン入力により、外部信号でコンプレッサーを制御できます。また、CV出力を利用して、モジュラーパッチ内の他の場所でコンプレッサーのエンベロープを使用することも可能です。

5. インプット・チャンネル

入力および基本コントロール

area.6は6つのステレオ入力チャンネルを備えています。各チャンネルには、デュアルAuxセンド、チルトEQコントロール、チャンネル・レベル・コントロール、およびフィルター・ルーティング・スイッチが組み込まれています。公称入力レベルは、一般的に高いユーロラックのモジュラー出力レベルに合わせるために+10 dBuに設定されています。+10 dBuの入力信号レベルは、チャンネルCueがアクティブなときにマスター・メーターで0 VUを示します。

  • L/MONO、RIGHT: 左ジャック入力のみにモノラル・ソースを接続すると、信号は自動的に左右両方のチャンネルにルーティングされます。ステレオ動作の場合は、左右両方の入力にジャックを接続します。
  • AUX: チャンネル信号(チルトEQの後)をAux 1またはAux 2ミックス・バスに送ります。Auxレベルコントロールの下にあるボタンを押すことで、Aux 1またはAux 2を選択します(Aux 2選択時はLEDが点灯)。
  • SIGNAL LED: チャンネルがオーディオ信号を受信しているときに点灯する赤色LEDです。
  • CUE/MUTE: プリフェーダーのチャンネル信号をヘッドフォン・モニター・セクションにルーティングします。CueがアクティブなときはLEDが青色に点灯します。また、マスターセクションのMUTEボタンがアクティブな場合、このボタンを押すとチャンネル信号がミュートされ、LEDが赤色に変わります。
  • TILT EQ: ミックスに送られる信号レベルのトーンを調整します。反時計回りに回すと高域が減衰し低域が強調され、時計回りに回すと低域が減衰し高域が強調されます。
  • LEVEL: メインミックスに送られる信号レベルを、-80 dBの減衰からユニティ・ゲインまで調整します。

6. フィルター・セクション

Filter(フィルター)

  • CV IN: フィルターのカットオフ周波数を外部CVでコントロールするための入力です。Frequencyコントロール・ノブと並行して動作するため、完全な外部制御を行うにはノブを完全に反時計回りに設定してください。コントロール電圧範囲は0 V〜+5 Vです。
  • Filter to Aux: フィルターとドライブ回路の出力をAux 1ミックスバスに送ります。
  • Drive(ドライブ): フィルター・セクションの後のオーディオレベルを段階的にクリップさせます。時計回りに回すほどオーディオがクリップ(歪み)します。コントロールシャフトは回すほど明るく点灯します。
  • Resonance(レゾナンス): カットオフ・ポイントでのフィルターのQ(鋭さ)を調整します。完全に反時計回りではQが非常に広く、完全に時計回りではQが狭くなり、自己発振の直前で特徴的な共鳴音を生み出します。
  • HPF/LPF: スイッチが上位置(HPF)の場合、カットオフ・ポイント以下の周波数が減衰します。押し込まれた状態(LPF)では、カットオフ・ポイント以上の周波数が減衰します。
  • Frequency(周波数): フィルターのカットオフ・ポイントを設定します。
  • Filter ON: 押すと、チャンネル・ストリップからルーティングされたオーディオ信号をフィルターが処理し、ボタンが青色に点灯します。オン/オフ切り替え時のオーディオの乱れを最小限に抑えるために「ソフト・スイッチ」になっています。フィルターをオフにすると、ドライブ・コントロールも非アクティブになります。

7. コンプレッサー・セクション

Compressor(コンプレッサー)

area.6は、設定されたスレッショルド以上の信号をスムーズに圧縮する「ソフト・ニー」と、ピーク信号検出を特徴とするステレオ・オーディオ・コンプレッサーを内蔵しています。Ratioコントロールは型破りな設計で、高い比率において自動的にパラレル・コンプレッションを組み合わせます。

  • CV Out: コンプレッサーのサイドチェーン制御回路から派生したコントロール電圧を出力します。+5 V = コンプレッション・ゼロであり、コンプレッション・レベルが増加するとこの電圧が低下します。
  • Audio Side-Chain IN: このソケットにオーディオ・ソースを接続するとMixバス信号がバイパスされ、コンプレッサーを外部オーディオ・ソースで制御できるようになります。
  • Compression Level Meter: 4つのLEDでコンプレッションのレベルを視覚的にモニタリングできます。
  • Gain(ゲイン): コンプレッサー回路からの出力信号レベルを調整します。ユニティ・ゲイン(センタークリック)を中心に、コントロール範囲は約±20 dBです。
  • Ratio(レシオ): スレッショルドを超えた信号をどれだけ強力に圧縮するかを設定します。完全に反時計回りから中央までは1:1から約2:1へ、中央から2時方向までは2:1から約4:1へと変化します。さらに時計回りに回すとネガティブ・コンプレッションに入ると同時に、ドライ信号を徐々に追加してパラレル・コンプレッションを作り出します。
  • Threshold(スレッショルド): コンプレッションが開始されるレベルを設定します。完全に反時計回りで-25 dB、完全に時計回りで+10 dBに設定されます。

8. マスターおよび出力セクション

マスター・コントロールおよび出力

  • Master Level: マスター出力レベルは、すべてのチャンネルがミックスされた後の最終的な結合信号レベルを設定します。
  • Meters: 4ポイント・レベルメーターは、マスター出力レベルではなく、Mixバス信号レベルを示します。チャンネルCueがアクティブになると、メーターは自動的に切り替わり、プリフェーダーのチャンネルレベルを表示します。0 VUは0 dBuのMixバス・レベルを示し、Mixバス・レベルが+10 dBuを超えるとPeak LEDが点灯します。
  • Cue Mute: ボタンが上の位置にあるとき、LEDは青色に点灯し、マスターVUメーターがプリフェーダーのチャンネル信号レベルを読み取っていることを示します。ボタンを押し下げるとLEDが赤色に変わり、アクティブなチャンネルCueのLEDインジケーターも赤色に変わって、そのチャンネルがミュートされてミックスに送られていないことを示します。
  • Phones: ヘッドフォン出力のレベルを調整します。250 Ω以上のインピーダンスを持つヘッドフォンでの使用に最適化されています。推奨インピーダンスを下回るヘッドフォンは避けるべきであり、特に低インピーダンス(100 Ω未満)のヘッドフォンは回路に損傷を与える可能性があります。
  • Master Insert: 個々のチャンネルが加算された後、最終的なメイン出力の前の信号パスに設けられた専用のセンド/リターン・ポイントです。
  • Mix Out: メインMixバスのアンバランス・ステレオ出力であり、マスター・レベル・コントロールの後になります。
  • Aux Sends / Stereo Returns: 外部エフェクト・プロセッサーに送るための専用のモノラルAux出力と、処理された信号をミックスに戻すためのステレオ・リターン入力です。ステレオリターンをモノラルに変換する3.5 mmアダプターが付属しています。

9. CVセクション

CV入力(CV IN)

  • Level CV Inputs: 6つのステレオチャンネルすべてのレベルを外部からコントロールできます。0 V = 完全な減衰、+5 V = ユニティという規則に従います。完全な外部制御を行うには、チャンネル・ロータリー・フェーダーを完全に反時計回りにしてください。
  • Aux CV Inputs: 各チャンネルのAuxセンド・レベルを外部からコントロールします。0 V = 完全な減衰から +5 V = ユニティという規則に従います。完全な外部制御を可能にするには、チャンネルのAuxコントロールを完全に反時計回りにしてください。
  • Channel PAN CV Inputs: 6つのステレオチャンネルすべてのパン(左右の定位)を外部からコントロールできます。-5 V = 完全に左へパン、0 V = センター、+5 V = 完全に右へパンという規則に従います。

10. リアパネル接続

XLR Outputs: リアパネルのXLR出力ソケットは、トップパネルのMix Out 3.5 mmソケットに供給されるのと同じ信号に並列接続されています。XLR出力は電子的にバランスされており、Pin 1 = Ground、Pin 2 = Hot(正相)、Pin 3 = Cold(逆相)の規則に従います。

DC Power In: area.6は堅牢なスチール製のデスクトップ・ケースにマウントされており、内部にDC-DC電源を搭載しています。内部電源は、ミキサーのアナログ回路に電力を供給する±12 V(合計 24 V)の電源レールを生成します。デスクトップ・モードの外部供給用として、ミキサーに同梱されているユニバーサル電源アダプター(18 V 1 A センター・プラス)を使用します。

11. 内部ジャンパー・オプション

  • Input Channel AUX PRE/POST: デフォルトのAuxセンド構成はポスト・フェーダーです。必要に応じて、PCB上のジャンパー・リンクを隣のピンに移動することで、Auxレベルをチャンネル・フェーダーから独立させる(Pre)ように変更できます。

  • Channel One Compressor By-Pass: デフォルトではすべてのチャンネルがコンプレッサー・セクションにルーティングされますが、ジャンパー・リンクを移動することで、チャンネル1をコンプレッサーをバイパスしてメイン・ミックスに直接ルーティングするように構成できます。※バイパス設定でも、チャンネル1がフィルターにルーティングされている場合は、コンプレッサーの影響を受けます。

  • Fitting to a Eurorack(ユーロラックへの取り付け): area.6をシャーシから取り外してユーロラック・モジュールに組み込む場合は、Mix出力信号をPSUボード(バランス出力ドライバーも組み込まれている)に供給するための「2つのジャンパー・リンク」を必ず取り外してください。取り外さないと、Mix出力がグラウンドにショートする可能性があります。

  • Aux 1 to 2 Link: 付属のジャンパー・リンクを取り付けることで、2つのAuxミックスバスをリンクさせ、両方のレベルを同時にコントロールできるようになります。

12. 主要諸元(Specifications)

歪率およびノイズ(THD+N un-weighted) 0.02%(0 dBu, 20 Hz〜20 kHz, Line In to Mix Out 0 dBu)
周波数特性(Line in to Mix Out) +0 / -2 dB(10 Hz〜50 kHz)、±0 dB(20 Hz〜25 kHz)
フェーダー・シャットオフ > -90 dBr
L/Rクロストーク(Line in to Mix Out 1 kHz) < -75 dB
ノイズ(22 Hz〜22 kHz un-weighted, Line In to Mix Out Unity) < -85 dBu
最大出力レベル(Balanced Out) +25 dBu
最大入力レベル +22 dBu
フィルター HPFスイープ範囲 30 Hz〜10 kHz
フィルター LPFスイープ範囲 100 Hz〜20 kHz
コンプレッサー メイクアップ・ゲイン ±18 dB
コンプレッサー スレッショルド -20〜+10 dB
コンプレッサー アタック/リリース(固定) 30 ms / 150 ms
電源(Desktop)要件 18 V DC 1 A
電源(Eurorack)要件 ±12 V DC
電流 最大値 +430 mA / -330 mA
メイン電圧範囲 90〜260 VAC
CV レベル/Aux 入力範囲 0 V〜+5 V
CV パン入力範囲 -5 V(Left)〜+5 V(Right)

13. 寸法および質量(Dimensions)

ミキサー(デスクトップ)寸法・質量 高さ 103 mm × 幅 280 mm × 奥行き 132 mm / 質量 1.8 kg
ミキサー(ユーロラック)寸法・質量 高さ 75 mm × 幅 265 mm × 奥行き 129 mm / 質量 0.85 kg
梱包時寸法(長さ×幅×高さ) 39 cm × 28 cm × 20 cm
梱包時質量 4 kg

area.6 取扱説明書 Issue 1