コンプレッションスタイルを味変してみる
全14種類のコンプレッションスタイルがありますが、それらを使い分けて音色を作っていくこともできますが、他の機能やパラメーターを使って音色をさらにカスタマイズしていくことによって味変のようなことも可能です。新しく追加された機能を駆使して好みのキャラクターを加えていくこともできる柔軟なコンプレッサーへと進化したのではないかと思います。
Pro-C唯一の弱点?解消
Pro-Cに限らず、FabFilter製品は総じて音がクリアで余計な味付けがないという印象でした。それはそれでクリアな音が求められる昨今の音楽制作には欠かせない能力ですし、FabFilterが評価される大きな特徴の一つでもあります。
クリアにコンプレッションをしてくれることで自然なダイナミクスの変化を維持できるため、意図しない音色の変化を極限まで抑え込むことが可能です。
しかし、クリアさがミックスの最後まで重宝されるかというと音楽のスタイルによってはそうじゃないケースもあるようで、ここ数年は「音を汚すためのプラグイン」が流行り出していて、内心「本末転倒だな」とも思ったりもしていました。
しかし、Pro-C 3を使ってみると「なるほど、そう言うことを意味しているのか」と合点がいく点がいくつかあり、さらなる可能性を感じました。 それは、「音を汚すとは悪い音にすることではなく、質感を変えること」。 多くのケースではサチュレーションの質を変えることで倍音の出方に変化を加え、音にキャラクター付けをしています。
コンプレッションスタイルに加えキャラクターモードを追加
何度も紹介していますが、コンプレッションスタイルが充実したことで様々なコンプレッサーの形式を再現することができるようになり、使用するソースに合わせたスタイルを選択することでソースや楽曲のポテンシャルを引き出すことが可能になり、さらにキャラクターモードによって、サウンドをドライブさせサチュレーションを引き起こすことで倍音を豊かにして存在感を増すことや荒々しさを加えるようなこともできるようになりました。
クリアなだけでなく、質感を伴った個性を演出することもできほぼ無敵な存在になったのではないでしょうか。
どんなキャラクターを加えるか
DTMでプロダクションするスタイルが定着してきていても、いまだに真空管がサウンドへもたらす影響の評価は大きいものがありますね。
マイクにしてもプリアンプにしてもギターアンプにしても真空管を使用した機材を使うケースが絶えることはありませんし、唯一無二の存在感を放っているものもあります。
Pro-C 3でコンプレッションを得る際も真空管がもたらすサチュレーションを加えてみるのも一つの手段ではないかと思います。 サビでボーカルが声を張る瞬間などやアコギのストロークの強く弾かれる場面、ベースの強いアタック部分など、様々なシーンで使い道があると思います。
お知らせ
今回をもってディリゲントさんのWEBに掲載されるFabFilter Tipsはひとまずお休みとなります。
今後は、ためになるエンジニア、クリエイターさんのインタビューを中心としたコンテンツをお届けしていく予定です。
なお、FabFilter Tipsは、私が運営している「Rig Riders」で引き続き掲載いたします。





