ちょっと長いお休みを頂いちゃいましたが、私は元気です。
先週末はIMSTA FESTAがあったのですが、当日は他のイベントに出演しておりまして伺えませんでした。
セミナーに出演する塩田くんもよく知っている方だったので、観に行きたかったですけど….セミナーの動画公開されないかなぁ。
前回までのおさらい
ちょっと時間が空いてしまったのでおさらいをしておきましょう。
ここ数回、スナノツカの「喪失グラビティ」を使用してリバーブについて語ってきました。音が出た後にそれを響かせ、あっという間に消え去ってしまうというエフェクトですが、それによって得られる演出は絶大なものです。
音が持つメッセージ性より鮮明にすることができ、音楽にとって重要な要素となります。じゃぁどんなリバーブをかけることでどんな世界を演出できるかおさらいしていきましょう
明るさの比較
ハーモニカのトラックにかかっているリバーブの明暗を比べてみましょう。
まずは前回までのトラック。
みなさんはどんな印象を受けましたか?
クリーンで、響きの成分が少し多く硬い印象があるかな?と思いましたがどうでしょう?でもその言葉通りに音を想像するともう少し明るくなりそうな気がするんですけどね。
プラグイン画面をみてください。
下方の黄色い曲線はイコライザーカーブを表していて、高域が抑えられていることがわかります。
ちょっとカーブを変えて高域を強調してみましょうか。
2kHzから上を持ち上げるようにしてみました。
めっちゃ高域いうわけではなく中高域といえる帯域ですね。この帯域の音を目立たせる情報が多く含まれています。ここを強調すること多くの反射音が聴こえてくるようになり、明るさや部屋の材質のイメージが変わってきますね。
では、同じ帯域を逆に同じ量のマイナスにしたらどう変わるでしょう?
同じ分暗くなるかと思いきや、いたって普通な感じになりましたね。他のEQバンドとの絡みもあるので設定した値がそのまま反映されるわけではないので判断が難しいところです。
実際にEQとして影響を与えているカーブは一番下の太く黄い線です。そうなると2kHz以下はほぼ落ちていませんね。少し大げさに設定してみましょう。
中高域を上げたときに目立ったキラキラした反射音はなくなり、しっとりとした音になりました。暗くはならなかったけど、落ちついた音に感じますね。前者が金属のような硬い面を感じさせ、後者は布のような柔らかな素材を感じさせる反射ですね。
リバーブタイムやキャラクターなどで音色作りすることの方が多いですが、微調整を含めてイコライザーで作りこんでいくのも面白いですね。
Pro-Q 3を使い込んで使いこなして入れば、Pro-Rの音色つくりにも応用してさらに細かく調整していくことに役立つでしょうね。