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Spireでゼロからのサウンドメイク vol.14

今回はStepperを使用した音色作りにおけるStepperの設定のポイントについて解説したいと思います。

<デモサウンド>

Stepperを使用してポリリズム的な音色変化を持った音色を使用したフレーズ例です。
リバーブやディレイは本体内蔵エフェクトのみ使用しています。

オシレータ1のみをオンにした状態で同じフレーズを演奏させた例です。

オシレータ2のみをオンにした状態で同じフレーズを演奏させた例です。

オシレータ3のみをオンにした状態で同じフレーズを演奏させた例です。

Stepper設定のポイント

今回の音色ではStepperを2基使用し、それぞれ図のように設定しています。

Stepperの設定状態

まず、2つのStepperはともにループをオンにし、Stepperの速度と位置がテンポ同期する設定になっており、それぞれStepper 1の方は、タイムベースを1/8、ステップ数を5に設定し、Stepper 2の方は、タイムベースを1/4、ステップ数を4に設定しています。

Stepper 2を4/4拍子のタイム感のリズムに設定しているのは、どちらも変則的な拍子設定だと複雑になり過ぎてしまい、リズムの絡み合い方の面白味が伝わり辛くなりがちなため、それを考慮したのが理由です。

そして、各Stepperはマトリックス機能を使用して、Stepper 1はオシレータ1と3のピッチ、Stepper 2はオシレータ2のピッチをそれぞれ変調しています。

マトリックス機能の設定画面

面白いのは、同じStepperで変調してもターゲットへのかかり具合を異なる値にすると、違ったリズム感に聴こえる点です。もちろん、ターゲットとなるパラメータによっては、違いがわかり辛い場合もあると思いますが、今回の音色においては、オシレータ1と3のピッチの変化がそれぞれ異なる変化をしているように感じられます。

作成音色の活用例

デモサウンドでは、音色の使用例としてシンプルに単音をオクターブを変えて演奏させているだけですが、各オシレータの音量バランスやオンオフをDAWのトラックオートメーションで変化させたり、音量バランスをMIDIコントローラでリアルタイムに変化させたりすることで、1音色だけでも多彩なサウンドパフォーマンスが得られます。

DAWのトラックオートメーションを使用して各オシレータのボリュームやオンオフを
コントロールしている状態の参考例

また、発音数は4音に設定されていますので、ある音をMIDIキーボードで押さえたまま、別の音を演奏してみるのもアリでしょう。

ただし、音色の設定自体が比較的歪んだサウンドですので、演奏のアプローチによってはラウドなだけになってしまう場合もありますので、色々試してみると良いでしょう。

ちなみに今回のデモサウンドでは、フルで鳴らした状態以外に、同じ演奏データで各オシレータをソロで演奏させた場合のデモサウンドも用意しています。

各オシレータの変化がどのようなものなのかを是非チェックしてみてください。

次回は、Stepper以外のパラメータの設定ポイントについて解説したいと思います。

<音色データ>

今回作成してるサウンドのプリセット・データ(音色データ)です。
以下のリンクをクリックしてダウンロードされる「polyrhythmFX.spf_.zip」ファイルを解凍後、現れた「polyrhythm FX.spf」ファイルを、SpireのLoad Presetから読み込みます。