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Spireでゼロからのサウンドメイク vol.11

パイプオルガンのサウンドメイク2回目です。

<デモサウンド>

今回作成したパイプオルガン音色を使用したフレーズ例です。
リバーブやディレイは本体内蔵エフェクトのみ使用しています。

今回はこの音色におけるLFOの使い方を中心に解説したいと思います。

LFOの活用方法

今回の音色では、LFOを3基使用しており、それぞれ次のような役割で使用しています。

  • LFO1:オシレータ1のCtrl Aを変調し、周期的に波形を変化させる

    LFO1の設定状態

    LFOによって元波形の形を変化さることで、ウェーブテーブルシンセ的な音色の質感を表現しています。

  • LFO2:オシレータ1と2のピッチを変調し、コーラス効果を作り出す

    LFO2の設定状態

    LFOでオシレータのピッチを揺らすことによってオシレータ3と4の基準チューニングからズレを生じ、デチューンコーラスのような効果を作り出します。オシレータ1と2でLFOのかかり方を変えるのもポイントとなっています。

  • LFO3:オシレータ4のアンプを変調し、高域の音量を周期的に変化させる

    LFO3の設定状態

    本来音量の周期的な変化はトレモロ効果を得るために使用します。しかしながら、ここでは音色全体ではなく、一つのオシレータのみであり、遅い周期のLFOでの変調のため、トレモロ効果というよりは高域の音色が常に微妙に変化しているような効果が得られます。

尚、今回のLFOの変調を設定する上で、マトリックス機能を使用しています。

マトリックス機能の設定状態

マトリックス機能で設定することで、他のパラメータに対しても何らかの変調設定を行いやすくする、というのが理由となります。

以上の手法はすべて「音色を一定の状態に保たず、常に何らかの変化をさせておく」というコンセプトに基づいて行ったものです。

デジタルシンセの場合は意図的に揺らぎを加えない限り、揺れのない真っすぐな音色になりやすい傾向がありますので、アナログ的な揺らぎを持たせたい場合にはLFOやEGによる変調を上手く活用すると良いでしょう。

次回はフィルター、エフェクト設定などについて解説したいと思います。

<音色データ>

今回作成してるサウンドのプリセット・データ(音色データ)です。
以下のリンクをクリックしてダウンロードされる「CathedralOrg.spf.zip」ファイルを解凍後、現れた「Cathedral Org.spf」ファイルを、SpireのLoad Presetから読み込みます。