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Spireでゼロからのサウンドメイク vol.08

前回に引き続きシンセパッド音色の作成ポイントについて解説したいと思います。
今回はEGの設定を中心に紹介しましょう。

<デモサウンド>

今回作成したシンセパッドの使用例。演奏の開始時のフェードインと最後のフェードアウトはMIDI Learn機能を使用し、マスターボリュームをコントロールしています。

スロープタイムとスロープレベルを活用する

シンセパッド音色は、概ねストリングスと同じような変化となるエンベロープジェネレータ(以下、EG)に設定すればよいのですが、白玉コードなどの長い音価を発音させている場合は、同じ状態の音色よりは変化がある方が良いケースもあります。また、今回のようにオシレータでAMモードを使用している場合には、波形の状態を変調させることで、一層複雑な音色変化が得られるため、スロープタイム(以下、ST)とスロープレベル(以下、SL)の設定を積極的に活用すると良いでしょう。

まず、ENV1は基本的な音量変化を設定しています。

気持ちアタックを遅くし、持続音状態になる程度の調整を行っています。ポイントはENV3の設定です。STとSLの調整を行い、1度発音してから減衰してセカンドアタックの後にもう一度上昇していくようなイメージを設定しています。

この変化設定でフィルターのカットオフとオシレータ1のCtrl Bノブを変調しています。ENV3のディケイタイムとスロープタイムの値を調整することで最初の減衰加減やセカンドアタック後の上昇加減が設定できますので、シチュエーションに合わせて適宜調整すると良いでしょう。

尚、Spireのエンベロープジェネレータについては、以前の連載(Spireのプリセットサウンドを更に良くするチョイ足しエディット術 vol.19vol.20)で解説していますので、そちらも併せてチェックしてみてください。

LFOの設定

さて、オシレータ1のCtrl BはENV3の設定で変化させましたが、オシレータ2と3のCtrl Bの変調には色々なアプローチが考えられます。オシレータ1と同じ設定にするか、あるいは違うEGの設定を作成して変調するか、あるいはLFOで変調するか、などなど不正解はありませんが、今回はLFO1でオシレータ2と3のCtrl Bノブを変調してみました。

同じLFOを使用し、それぞれamtを反対方向に設定することで同時に逆方向に変化させているため、より音色を複雑に変化させることができます。もちろん、より凝ったサウンドにしたい場合には、違うLFOの設定を作成し、オシレータ2と3を別々に変調するのも良いでしょう。

<音色データ>

今回作成してるサウンドのプリセット・データ(音色データ)です。
以下のリンクをクリックしてダウンロードされる「celestial_divine_pad.zip」ファイルを解凍後、現れた「celestial divine pad 20190501.spf」ファイルを、SpireのLoad Presetから読み込みます。