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Spireのプリセットサウンドを更に良くするチョイ足しエディット術 vol.22

今回も引き続きLFOについて解説を進めたいと思います。今回はどのパラメータを変調するとどのような変化が得られるのかを中心に説明しましょう。

LFO変調によって得られる効果

前回はパラメータと変調手順まで説明しましたが、実際にどのパラメータにLFOをかけるとどんな効果が得られるのかを解説しましょう。

端的に言うと、ピッチに対してLFOで変調を行うとビブラート効果、フィルターに対して行うとワウ効果、アンプに対して行うとトレモロ効果となります。Spireでそれらの効果を得る場合は以下のように設定を行います。ここではシンプルに1オシレータで作成する音色の場合を例に説明します。

● ビブラート効果を得る
ビブラート効果を得るには、ターゲットにオシレータ1のピッチを割り当て、rateとampを調整することで一定のビブラート効果が得られます。

ビブラート効果を得る基本設定。この状態だと常に音程が変化することになるため、効果音作成時などの場合はこれでも良いが、通常の演奏には本文のようにモジュレーションホイールを使用して効果を得られるようにする方が良いだろう。

しかしながら、通常はビブラートが常にかかっている状態はあまりありません。徐々に遅れてビブラートがかかってくるいわゆる「ディレイビブラート」にしたい場合には、マトリックスモジュレーションで設定を行うと良いでしょう。ソースにモジュレーションホイール、ターゲットにLFO1のampを設定し、モジュレーションの深さを設定するとモジュレーションホイールを動かしてビブラートの深さを調節することが可能です。

モジュレーションホイールでビブラート表現を得る際の設定例。上段で図示しているようにampは絞り切った状態にして、モジュレーションマトリックスを設定すると良い。

● ワウ効果を得る
ワウ効果を得るには、ターゲットにフィルターのカットオフ1を割り当てます。

ワウ効果を得る基本設定。この状態だといわゆるオートワウと同様の効果となる。ちなみにペダルワウ的な効果を得たい場合にはモジュレーションマトリックスでソースをモジュレーションホイール、ターゲットをLFO1のampではなく、フィルターカットオフ1を設定することによってホイール操作で同様の効果が得られる。

ビブラートの時と同様にrateとampを調整することで一定の周期的なワウ効果が得られます。ワウ効果のかかり具合をマニュアルで調整したい場合には、こちらもビブラートの時と同様にマトリックスモジュレーションでソースにモジュレーションホイール、ターゲットにLFO1のampを設定すればオーケーです。尚、フィルターセクションでフィルタータイプを指定していない場合は効果が得られませんので、フィルタータイプの設定を事前に確認しておくと良いでしょう。

● トレモロ効果を得る
トレモロ効果は、ターゲットにオシレータ1のAmpを割当てます。

トレモロ効果を得る基本設定。この設定でオーソドックスなトレモロ効果を表現できる。

前述同様にrateとampを調整することで一定の周期的なトレモロ効果が得られます。トレモロ効果のかかり具合をマニュアルで調整したい場合には、こちらも同様の手順となります。マトリックスモジュレーションでソースにモジュレーションホイール、ターゲットにLFO1のampを設定しましょう。

次回はLFOの活用例を紹介したいと思います。