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Spireのプリセットサウンドを更に良くするチョイ足しエディット術 vol.18

フィルターセクションの解説は今回で一区切りとなりますが、今回はフィルターセクションとエンベロープジェネレータの関係について解説したいと思います。

フィルターの動きに変化をつけるには?

これまでにフィルターの役割、重要なパラメータ、フィルタータイプについて解説しましたが、様々な音は音色が時間経過と共に刻々と変化します。
一般的なアナログシンセサイザーではエンベロープジェネレータというセクションを使用して時間的な変化を表現することができます。

Spireでフィルターの動きに時間的変化を加えるにはENV 1〜4のいずれかを使用しますが、ENV 1は元々マスターアウトのメインボリュームが割り当てられた状態となっていますので、実際にはENV 2〜4のいずれかを使用することになります。
尚、Spireは初期状態にするとENV 3に既にCut Off 1に割り当てられていますので、初めはこの設定をそのまま使うと良いでしょう。


初期状態ではENV 3はフィルターのcut 1を変調するように設定されている。

初期状態ではdec(ディケイ)が半分ぐらい上がった状態となっていますので、そのままだとピアノ音色変化のように減衰していく設定となっています。

ENV 3の初期化状態。ディケイのみが半分上がった状態のため、プラック系などの減衰音的な音色変化が設定されている。

ちなみにカットオフフリケンシーで音色の調整を行いたい場合には、sus(サスティン)のスライダーを突き上げておくと音色変化が一定に保てるのでわかりやすいでしょう。

図のように設定するとオルガンのような音色の状態が一定に保たれた状態となる。

また、エンベロープジェネレータセクションにある“amt”というパラメータは、変調先の時間的変化の強さ(=かかり具合)を設定するものです。
図のように回し切った状態の場合は、フィルター1のカットオフフリケンシーの時間的変化が極めてハッキリと表現される状態となります。


図4a

ちなみに左側に回していくと設定したエンベロープと真逆に変化する状態となります。


図4b

amtノブで調整するのはエンベロープジェネレータのかかり具合となるが、最左端が変化の最小値、最右端が変化の最大値ではなく、中央を境に最左端が逆相変化の最大値、最右端が正相変化の最大値であることを覚えておくと良いだろう。

詳しくは別の機会に解説しますが、これを利用するとフィルタースウィープ効果を作りたい時に重宝します。