You are currently viewing Spireのプリセットサウンドを更に良くするチョイ足しエディット術 vol.1

Spireのプリセットサウンドを更に良くするチョイ足しエディット術 vol.1

この連載ではSpireのプリセット音色を元に本格的な音色作りに役立てられるエディットのポイントを紹介していきたいと思います。
今回はSpireのプリセットを活用したドラムトラック作りのポイントを紹介しましょう。

Spire 1台につき1つの打楽器を割当ててトラックを作成する

SpireのFactoryプリセットには、以下のようにアナログ音源系のドラム音色が用意されていますので、今回はこれらを使ってパターンを作ってみました。

このパターンをプリセットのままの状態で演奏させたのが、以下の「サンプル:Before」、各ドラム音色に一手間加えたのが「サンプル:After」です。

エディットのチョイ足しポイント

各ドラム音色のエディット自体は、ピンポイントで行っていますが、それぞれのポイントは以下の通りです。

  • キック:
    ENV1及び3のDecayを変更してキックのサウンド調整すると共にx-compを少し加えて、音圧感を増す
    【キックのエディット】

    【キックのパターン】
  • スネア:
    ENV2のDecayを変更してスネアのサウンド調整を行い、マスターボリュームで出力レベルの調整を行う
    【スネアのエディット】

    【スネアのパターン】
  • ハイハット:
    velocity感度を上げて、アクセントをよりわかりやすくしつつ、フェイザーを使用して立体感のある周期的なウネリを加える
    【ハイハットのエディット】

    【ハイハットのパターン】
  • クラップ:
    リバーブの設定を調整し、アタック感のある明るめのサウンドに仕上げると共に残響感を調整する
    【クラップのエディット】

    【クラップのパターン】

次回はキックとスネアで行ったエディットのポイントについて補足解説したいと思います。


Reveal Sound SPIRE

Spire

ポリフォニック・シンセサイザー

Mixcraft Pro Studio 7

シンプルかつパワフルなマルチトラック・レコーディング・ワークステーション

Mixcraft 7

シンプルかつパワフルなマルチトラック・レコーディング・ワークステーション

内藤朗

キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、サウンドクリエーターなど様々な側面を持ち、S.E.N.Sのレコーディングサポート、安部OHJIの様々なプロジェクトでのレコーディング、ライブなどに関わるなど、作編曲からレコーディング制作、ライブ演奏など多方面で活動中。MIDIやDTM関連の分野では黎明期から今日に至るまで長きに渡り関わっており、多様な経歴を持つ。また、音楽制作系のライターとしても広く知られ、近著に「音楽・動画・ゲームに活用! ソフトシンセ 音作り大全」(技術評論社刊)、共著「ミュージッククリエイターハンドブック 2023年改訂版」(ヤマハミュージックエンターテインメントホールディングス刊)などがある。有限会社FOMIS代表取締役、一般社団法人日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(JSPA)正会員、MIDI検定指導研究会会員。