You are currently viewing 【連載】Sugar Bytes幕の内連載その40

【連載】Sugar Bytes幕の内連載その40

SugarBytes最新シンセ、Factory解説第5回。
MODULATORS、SEQUENCERと来て今回はARPICULATIONを紹介します。

FactoryのARPICULATIONはPITCH FACTORY、INTONATION、ARPEGGIATOR、GATEの4つの機能が含まれます。


ARPICULATIONで表情付けと自動演奏

ARPICULATIONタブを開くとこのようなメニューが並んでいます。

ARPICULATION

左からPITCH FACTORY、INTONATION、ARPEGGIATOR、GATEで、INTONATIONとARPEGGIATORのみ電源ボタンで機能をON/OFFできます。

各機能は以下の通りです。

PITCH FACTORY
Tune:ノブでファインチューニング、数値を上下にドラッグまたはダブルクリックで直接入力して+-3オクターブのトランスポーズが可能

scaleQuantize:Scaleプルダウンメニューでスケールを指定可能。
Chromaticでスケール指定なし、それ以外のスケールを指定した場合はキーボード配置が変換され、スケールから外れるノートは直近のノートに変換して出力されます。
Rootノブを操作してルートノートを変更することができます。左に振り切ってC、右に振り切ってBです。

Glide:Timeノブでグライドのスピードを設定。手のアイコンをクリックしてレガート入力時のみグライド、階段状のアイコンをクリックするとグライドをセミトーン単位で行います。(グリッサンド奏法のようになります)

Bender:ピッチベンド時のベンド幅を設定します。上下個別に設定可能で、最大3オクターブです。

Unisono:ユニゾンモード。スライダーを下に振り切ってオフ、上に上げていくごとにサウンドがよりリッチになり、デチューン量も増します。

INTONATION
Curveの3種類のアイコンをクリックして、ノート発音時のイントネーションを与えます。
下の+が選択されている場合Curveの絵の通り、-が選択されている場合はCurveの絵を上下反転させた状態で発音します。
Speedのスライダでイントネーションのスピードを設定し、Amtのスライダでピッチの可変幅を設定します。
不要な場合は右上の電源ボタンでON/OFFを選択できます。

ARPEGGIATOR

Clock Source

Clock Source:Counterを選択してFactoryのインターナルクロックで動作。

Spawnを選択するとクロックパルスを取り除いてスタッター効果を生成。Seq Gateはそれぞれシーケンサートラックに同期します。
シーケンサーを使用する場合、任意のシーケンサーのステップに従ってアルペジエイターがノートを進めることになります。

Clock:上下にドラッグしてアルペジエイターがクロックに同期する速度を指定します。シーケンサーが選択されている場合は無効です。

Voice Select:Cntrを選択するとDirectionで設定した通りに動作。Rndを選択するとランダムに発音。Matrixを選択した場合はModulation MatrixのデスティネーションでArp Voiceを選択し、ソースに指定したモジュレーションでアルペジエイターをコントロールします。

Octave Range:入力したノートを最大6オクターブの範囲でアルペジエイトします。オクターブの切り替わり方はDirectionで設定したパターンに応じます。

img_sbfun-40_04

Direction:Voice SelectとOctave Rangeそれぞれのパターンを選択します。

選択可能なのはアップ、アップダウン、アップダウンアップ、ダウン、ダウンアップ、ダウンアップダウンの3種類で、オクターブ範囲を2オクターブに設定した場合の動作は以下の図のようになります。

img_sbfun-40_05

Modulation Matrixで様々なソースと組み合わせたり、Voice SelectのDirectionとOctave RangeのDirectionを個別に設定することで、フレーズの表情が大きく変わるのがFactoryのアルペジエイターの面白さだと思います。

Gate
Velocity / Curve:ノブを操作してベロシティカーブを設定します。ノブの操作に追従してグラフィックが変化するので感覚的に調整できると思います。

img_sbfun-40_06

ARPICULATIONの詳細はメーカーのムービーがわかりやすいのでご覧ください。

Factoryに興味が湧いた方は是非製品ページからデモバージョンをダウンロード/インストールして試してみてくださいね。

Factory解説連載第6回に続きます。

Factory

"モジュレーション・マトリックス"や"クロスフェーダー"を搭載した新感覚シンセ