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【連載】FabFilterでグイグイ行きましょう!vol.18

FabFilter製品の解説を行なっている本連載。
Mixing and MasteringラインのProシリーズも残すところあとわずかとなってきた今回はリミッタープラグイン、Pro-Lを紹介します。

LはLimiterのLです。


基本機能はこの上なくシンプル

Pro-Lはこのような見た目のソフトウェアです。

Pro-L

FabFilter Proラインらしい大きく見やすいディスプレイにリアルタイムで入力レベルとPro-Lの効果を表示します。

画面上部には他のProラインと同じように、アンドゥ(直前の操作を取り消し)、リドゥ(直前のアンドゥを取り消し)、A/B比較、プリセットの選択などが並んでいますが、Pro-Lの場合Lock Outputというボタンがあります。

Pro-L ヘッダ

このボタンが有効になっている場合、プリセットの変更時にもGain、Output、Oversampling、Dither等の設定をロックして値を変更しません。

ボリュームに影響を与えずにプリセットのみを変更したい場合に使用してください。

Pro-L フッター

画面下部には以下のメニューが並んでいます。

MIDI Learn:文字をクリックしてラーニングモードをON。ラーニングしたいノブやスライダーをクリック/選択してMIDIコントローラから信号を送信してラーニング。
Oversampling:Off、2X、4Xから選択可能。数値が大きくなるとサウンドクオリティが向上する代わりにデータ量が増えるためにCPUの処理能力も余計必要になる。
Dither:ディザリング処理を行なう。Off、16bit、18bit、20bit、22bit、24bitから選択可能。
Noise Shaping:Ditherを有効にした場合のノイズのタイプを選択。None、Basic、Optimized、Weightedから選択可能。
Global Bypass:Pro-Lをバイパス。バイパス中はLEDが赤く点灯。
Output:出力レベルを設定。クリックするとノブを表示、ダブルクリックで直接数値入力可能。
Resize:Pro-Lの表示サイズを変更。NomalとCompactから選択可能。

Compact表示
Pro-L Compact表示

Pro-Lの基本的な使用方法はリアルタイムディスプレイ左のGainで入力レベルを上げてサウンドにパンチを与えて右下のOutputで出力レベルを決めるというもので、リミッターのようなマキシマイザーのようなソフトウェアです。

リアルタイムディスプレイ右下には表示やレベルメーターに関する設定等のボタンが並んでいます。

Pro-L表示メニュー

上の2つはリアルタイムディスプレイとレベルメーターの表示/非表示のスイッチ。

中段はレベルメーターのスケールまたはKシステムのタイプを選択します。
スケールは-16db、-32db、-48dbから、KシステムはK-12、K-14、K-20から選択します。

下段はISP (Inter-Sample Peak detection)の有効無効を切り替えます。
ISPは実際には0dbを超えていない場合にもD/Aコンバート時やダウンコンバート時にクリップしてしまう場合がある症状を防ぐというような機能です。

基本的な機能は以上です。

ADVANCEDメニューでキャラクター変更

Gainフェーダー下のADVANCEDというタブをクリックするとADVANCED設定パネルが表示されます。

Pro-L Advanced

Pro-Lのプリセットのサウンドの違いは主にADVANCEDの設定の違いです。

各機能は以下の通り。

Style:以下の4タイプから選択

Transparent:原音に忠実なサウンド。Lookahead0.5ms、アタック50〜200ms、リリース200〜1000msで最も効果的に動作する
Punchy:メーカー曰く『ナイスフレーバー』を追加する。ボーカルやギターなどの単一なトラックに適していて、Lookahead100ms、アタック250付近、リリース500ms付近で最も効果的に動作する
Dynamic:最もロック向き。Lookahead0.5ms、アタック/リリースは中間に設定後微調整。このモードは他のモードよりも多くのCPUを消費する
Allround:どのような素材にもマッチしやすい。Lookahead0.5ms、アタック250ms、リリース500msの辺りから試してみると良い

Lookahead:Transientステージに信号が渡される前の信号先読み時間を設定する
Attack/Release:アタックタイムとリリースタイムを個別に設定する

Channel Linking:ステレオソースに使用する場合に片側のチャンネルのみに短いピークが含まれる時、左右のチャンネルに同じリミット処理を行なった場合は意図せずステレオ音像が変わってしまう場合がある。そのような場合、チャンネルリンクを操作してピークが存在するチャンネルのみに適用されるよう設定することができる。リリースは基本的に100%推奨。

公式のチュートリアル動画も合わせてどうぞ。

Pro-Lに興味を持ってくれた方はデモ版もありますので是非試してみてくださいね。

それではまた次回!

Pro-L

プロフェッショナルのためのリミッター