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【連載】FabFilterでグイグイ行きましょう!vol.11

FabFilter製品の解説を行なっている本連載。
ここ2回はMixing and Masteringライン、Proシリーズの解説に移ってまずはPro-MBの機能を紹介しました。

今回はProシリーズの中から、現在のFabFilterプラグイン中で最新のPro-C2を取り上げたいと思います。

Pro-C2は前作のPro-Cの3種類のスタイルから8種類にスタイルを増やしたコンプレッサープラグインで、Pro-Cから比べてサウンドバリエーションが豊富になっただけでなく、インターフェイスの見直しによって操作感も大幅に向上しています。

どのぐらいコンプレッションが掛かっているかが一目瞭然のビジュアル。

Pro-C2はこのような見た目のコンプレッサーです。

img_fffun_11_01前回のPro-MBに通じる部分が多いですね。

画面上部と下部のメニューはPro-MBとほぼ共通なので今回は省きます。
Pro-MBのページで細かく説明しているのでご参照ください。

ProC2にサウンドが入力されると、視覚的に効果がとても判りやすいグラフィックが流れます。

img_fffun_11_03

中央に見えているKNEEというボタンをクリックすると、KNEEパネルを非表示にして中央のレベル・ディスプレイ全体を見渡すことができます。

KEEディスプレイ非表示"

背景の濃いグレーがインプットの波形、明るいグレーの波形がアウトプットの波形。
赤いラインは実際にゲインリダクションされている様子を線で表しています。

コンプレッサーのThresholdやRatioをグラフィックで表して判りやすくしているプラグインは割とあるといえばありますが、アタックやリリースの感覚を視覚的に判りやすく表現しているソフトというのはあまりないように思うので、その辺りも新鮮です。

逆にRatioとAttackの間のDisplayというボタンをクリックすることでレベル・ディスプレイを非表示にすることもできます。

img_fffun_11_04

通常右に配置されているレベルメーターが下に表示されます。
一気にシンプルなプラグインに変身です。

高品質且つサウンドのバラエティの広いコンプレッサー

Pro-C2のコンプレッサーを見てみると、パラメータは割とオーソドックスです。

img_fffun_11_05

それぞれの機能は以下の通り。

THRESHOLD:スレッショルド・レベルを調整します。左上のヘッドフォンマークはオーディションボタンで、現在どれだけコンプレッションされているか比較することができます
RATIO:レシオで設定した比率で音量を圧縮します
STYLE:コンプレッサーのスタイルを選択します
ATTACK:コンプレッサーのアタックタイムを調整します
RELEASE:コンプレッサーのリリースタイムを調整します。AUTOボタンを有効にしてオートリリースを使用することもできます
KNEE:スレッショルドの適用される付近のカーブを設定する。ハード側にするほど鋭角、ソフト側で緩いカーブ
RANGE:適用されるされるゲインの最大値を制限します。
LOOKAHEAD:コンプレッサーがゲインを処理するまでの時間を最大20ms早める。この機能はフッターのスイッチがONになっている時のみ有効
GAIN:中央ノブでコンプレッサー通過後のゲイン調整。メイクアップゲインとして使用します。AUTOボタンでオートゲインを使用することもできます。外周のリングでミッド/サイド処理のゲイン調整
DRY:アウトプットにコンプレッサーを通過していない原音を追加します。外周のリングでミッド/サイド処理のゲイン調整

img_fffun_11_06

STYLEで選択できるコンプレッサースタイルは8種類。
それぞれに個性的な特徴をもったサウンドに変化しますが、選択するスタイルによっては有効にならないノブもあります。

レベルメーター下にはメータースケールボタンがあります。

img_fffun_11_07

 画像の赤枠部分のボタンをクリックして、9dB、18dB、36dB、72dB、90dBから選択可能です。

大まかなレベルが見たい場合や細かく見ながら設定したい場合など、ケースバイケースで使い分けてください。

次回はPro-C2の目玉機能、SIDE CHAINセクションについてお送りします。

Pro-C2の詳細についてはメーカー公式動画を合わせてご参照ください。

それではまた次回!

Pro-C2

スタジオ/マスタリングクオリティのコンプレッサープラグイン