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【連載】FabFilterでグイグイ行きましょう!vol.10

(2015/11/05)

前回からMixing and Masteringライン、Proシリーズの解説に移った本連載。
Proシリーズの初回はPro-MBを選択してみました。

マルチバンド・コンプレッサのMBですね。

前回グローバルな部分とマルチバンドの各帯域毎にコンプレッサを追加するところまで解説したので、予告通り今回はPro-MBの心臓部、コンプレッサについての解説から始めます。

何はなくともまずコンプ

プリセットを何か選んだり、任意の場所にコンプレッサを追加すると、コンプレッサーのユニットが表示されます。

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各機能をずるっと見てみます。
コンプレッサーの一般的な機能についてあまり詳しくない方、暇なのでちょっとおさらいしとこうかという方は過去に解説にMIXCRAFT 6の連載中に判りやすい記事がありますのでご参照ください。

【Vol.16】ミックスにチャレンジ!Part7「コンプレッサーの仕組み」

THRESHOLD:スレッショルド・レベルを調整します
RANGE:DYNAMICモードの選択と組み合わせてゲインの最大/最小値を変更します
ATTACK:コンプレッサーのアタックタイムを調整します
RELEASE:コンプレッサーのリリースタイムを調整します
OUTPUT:選択中のバンドの最終的なレベルを調整します
PAN:OUTPUTの外周のリングでバンドのミッド/サイドレベルを調整します。簡単にセンターのキックのみやサイド部分のハイエンドのみにコンプを適用したりできます
RATIO:レシオで設定した比率で音量を圧縮する
KNEE:スレッショルドの適用される付近のカーブを設定する。ハード側にするほど鋭角、ソフト側で緩いカーブ
LOOKAHEAD:コンプレッサ/エキスパンダーがゲインを処理するまでの時間を最大20ms早める。この機能はフッターのスイッチでOn/Offすることもできる

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その他左上電源ボタンでバイパス、右上Xボタンで削除、Output右上の下向き三角ボタンでコンプレッサーのタイプを選択するプルダウンメニューが表示できます

憎たらしいほどサウンドの個性が激変するので、マルチバンドとしてではなく、積極的にサウンドメイクに使って行くのにも良いですよこれは…

そして試聴。設定がしやすい。

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コンプレッサーユニットの一番右にはEXPERTというボタンがあります。
これをクリックするとエキスパートメニューが表示されます。

エキスパートメニューには主にバンドの試聴関連とミッド/サイド関連のオプションがあります。

まず上から

Band / Free:Auditionボタンを有効にしている場合に試聴するソースの帯域を選択します。Bandの場合はそのコンプレッサーがマルチディスプレイで選択している帯域、Freeを選択した場合は別途表示されるスライダーをドラッグして個別指定可能です。

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中央の色の着いたバーを左右にドラッグして移動したり、両端のグレイのツマミを個別に設定することもできます。

In/Ext:試聴するインプットシグナルのソースを選択します。Inでプラグインに入力されているソース、Extで外部からサイドチェイン入力されているソースを試聴します。

Stereo linking and mid-only/side-only processing:ノーマルのステレオリンクとミッドオンリー、サイドオンリーの設定が可能です

試聴関係では、Audiotion、In、Bandをクリックして有効になっている状態でインタラクティブ・マルチ・ディスプレイの各バンドをクリックして選択することで素早く他の帯域のインプットソースの試聴も行なえるので、バンドの設定もとても簡単に素早く行なえます。

前回今回と噛み砕いて説明を行なってきたPro-MBですが、名前にプロと入っていたり実際プロユースが多かったりということもあって難しそうな印象を持たれる場合もあるようです。

が、実際にはとてもシンプルな機能で使いやすい設計なので、とても取っ付きやすいコンプレッサーだと思います。

コンプレッサーは解説記事よりも実際にプラグインして音を聴いてもらってなんぼだと思うので、興味が湧いた人がいたら是非トライアル版をダウンロードして使ってみてください。

コンプレッサは使ったことがないという人や、今まではDAWソフトに付属のものだけ使っていたという人も、2ミックスのマスターに掛けてプリセットを選んでみても面白いですし、なんだったらドラムのキックやスネアの積極的な音作りにコンプのプリセットなんかも使ってみて欲しいです。

もちろん音量には要注意ですが、ちょっとやり過ぎるくらいの設定を試してみても面白い結果が聴けると思いますよ。

それでは!

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