Top > チュートリアル > 【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【66】

【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【66】

前回の最後で予告した通り、今回は発売前リポートで少し触れて、その後紹介したつもりでいた便利機能『Slice To Drum Machine』について改めて触れてみたいと思います。

前回の内容は、ナイフツールで切り出したオーディオをDrum Machineにインポートして、MIDIノートでトリガーするというものでした。

予め使用する部分が決まっている場合にはDrum Machineにドラッグ&ドロップでポイポイするのが楽ですが、逆にオーディオのループを自分で決めた設定でスライスしてDrum Machineのパッドに順番に並べてしまう方が楽なことがあります。

『オーディオデータをプロジェクトのテンポに合わせることができる』という、今では当たり前のことが革命的だった時の常套手段ですが、例えば1小節のループがあるとして、1/16ノート分の長さでオーディオを均等に切り出したとします。

このオーディオにMIDIノートを割り振って、1/16ノートを均等にプロジェクトのテンポで順番に演奏したなら元のループが再現されるので、MIDIノートを演奏するスピードを変えるとテンポに追従できることになるわけですね。

この文章だとビックリするくらい意味が判らないですが、とにかく設定した条件でループをバラして鍵盤に割り振ることができるので、元のループに含まれる音を使って自由にフレーズを組み替えるのも簡単にできますよ、と、そこだけ伝わっていればだいたいオッケーです!
■ 記事一覧/もくじ:BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!

2つの自動スライス機能

BITWIG STUDIOでオーディオをスライスする場合、元となるスライスのフレーズによって使い分けられる便利な機能が2つあります。

アレンジャー・タイムライン/クリップランチャーどちらの場合も、オーディオクリップの上で右クリックして表示されるメニューの中にあります。

今日の本題の『Slice To Drum Machine』と『Slice To Multisample』です。

両方同じようにオーディオをスライスして鍵盤に割り振るという機能ですが、スライスしたオーディオの送り先がDrum MachineなのかSamplerなのかという違いがあります。

Drum Machine

Drum Machine

Sampler

Sampler

Drum MachineもSamplerも、サンプラーなのは変わりないですが、その名の通りDrum Machineはドラムやパーカッションに特化したリズムサンプラーなので、スライス元のオーディオがリズムものの時はSlice To Drum Machine、それ以外のものの場合はSlice To Multisampleが使いやすいと思います。

もちろん絶対にそうしなければならないということもないですし、一般的なサンプラーのように使用したいならリズムものでもSamplerを使った方が良いでしょうし、切り出した各スライスごとに個別のエフェクトを掛けたいという場合にはDrum Machineが都合が良かったりします。

スライス設定はどちらも同じ

Slice To Drum MachineとSlice To Multisample、どちらを選択した場合にもタイトル以外は同じメニューが開きます。

スライス設定

まずはBounce and Slice。
こちらを選択している場合、Sourceで選択した設定でバウンスしたあとでスライスを行ないます。
Sourceの内訳はエフェクトの前の信号、ボリュームフェーダーの前の信号、ボリュームフェーダーの後の信号で、Customを選択した場合はスライスしようとしているオーディオのトラックにエフェクトなどを使用している場合、どのエフェクトの後の信号を抜くかを選択するプルダウンメニューが表示されます。

Slice atで元のオーディオを切り出す基準を設定します。

スライス設定2

ノートの長さで均等に切り分けるか、オーディオイベントごとに切り出すかを設定するだけです。

試しに1/16ノートの長さで均等に切り分けた場合とOnsetで切り分けた場合のノートの違いを見てみます。

1/16

1/16で均等

Onset

Onsetで切り出し

リズムのフレーズの場合はノートの長さで均等に切り分けて面白かったり使いやすかったりというシチュエーションが多いですし、打楽器以外のインストゥルメントではOnsetなどで細かいフレーズ単位で切り分けた方が都合が良い場合が多いかも知れないですね。

最後にLimit Number of Slice toは、スライスを行なう上限を設定します。
この設定以上のスライスは行なわないので、例えば1/8ノートに設定してリミットを16とした場合、ひとつのスライスの長さが1/8ノート分で、先頭から8拍分、16個のスライスとノートが作成されることになります。

スライスについてはBITWIG社が作成した動画が判りやすいのでご覧下さい。

スライスしてフレーズを組み替えている様子は後半に。

このSlice toの機能は本当に手軽で便利な機能なので、これまで使っていなかったという方は是非いろんな設定で試してみてください。

といったところで今回はここまで。
引き続きBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!