【最終回】Mixcraft 6で音と映像をミックス2 Vol.40!

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(2015/02/20)

Mixcraftを使って、音楽制作の魅力をお伝えしている本連載。
Mixcraft 6で音と映像をミックス1の連載から数えて、今回で77回目となりました。

77回目という区切りの良い今回にて、本連載は最終回となります。Mixcraft 6の基本説明だけでなく、多くの方の参考になればと思い、ミックス、マスタリングといった内容にも触れて来ました。
少しでも、この連載記事が役立つことがあったならば幸いです。

それでは、今回の内容についてですが、これまでご紹介してきたマスタリングについて振り返りたいと思います。

マスタリングとは

マスタリングとは、楽曲制作において、ミックスの次に行う最終行程です。

2ミックスにまとまった音源を、CDとして量産するためにマスター(原盤)に落とし込む必要があります。この原盤に落とし込む際、楽曲に更なる磨きをかけています。

2ミックスから原盤を制作する全ての行程をマスタリングといいますが、最近ではこの2ミックスに対し、音質をブラッシュアップする行為をマスタリングと指すことが多いように感じます。

また、2ミックスをCDに落とし込むには、サンプリングレート、ビットレートをCDの規格に合わせる必要があります。この時、音質変化が発生してしまうため、その分を補正することもマスタリングの重要な作業です。

これら、マスタリングの概要、サンプリングレートなどの詳細は、以下記事をご参照ください。

音圧アップについて

近年は収まりつつありますが、マスタリング=音圧アップという考えがあります。音圧とは、平たく言うと聴感上の音量のことで、音は大きければ大きいほど良いという風潮がありました。

しかし制作者側は、この音圧アップを意図していない場合もあります。音圧が高いメリットは様々ありますが、1つ上げるとしたら、派手に聴こえるためです。
反対にデメリットとしては、音量レベルが常に一定に聴こえてしまい、ダイナミクスが感じれない点にあります。演奏者が細かなニュアンスをつけても、それが失われてしまうわけです。

こういった点が見直され、近年では程よい音圧に落ち着いてきたように感じます。これは、数多くのエンジニアやアーティストが、この行き過ぎた音圧競争に異を唱えてきた結果だと思います。

しかし、ある程度の音圧は必ず必要で、ジャンルによっては高い音圧が必要な場合もあります。
音圧アップの仕組みや、音圧アップに便利なMixcraftのエフェクトなどは、以下記事をご参照ください。

CDトラックマーカー

市販されているCDを聴く際、1曲目、2曲目、3曲目というように、各曲に対し頭出しが行えるかと思います。

この各曲の再生開始箇所を設定しているのが、CDトラックマーカーです。このCDトラックマーカーは、DAWによっては設定できないものもありますが、Mixcraftでは設定できます。

また、CDへの書き込みもMixcraftで行えるため、Mixcraftがあればマスタリング行程を全て行うことが可能です。
CDトラックマーカーの詳細については、以下記事をご参照ください。

このように、Mixcraftであればマスタリングまで完結させることができます。
作曲、ミックス、マスタリング、またはビデオ編集まで行えるMixcraft!様々な状況で、Mixcraftを使ってみてください。

冒頭でもお話した通り、今回で「MIxcraft 6で音と映像をミックス2」の連載は終了です。
ご愛読、ありがとうございました!