【連載】Mixcraft 6で音と映像をミックス2 Vol.33!

Mixcraft連載大バナー

(2014/12/26)

Mixcraftの魅力をお伝えし続けている本連載。

ここ数回は、最近公開となりましたMixcraft 7の新機能をご紹介しております。
ちなみに前回は、ワープマーカーやスライス機能といったMixcraft 7でパワーアップされたオーディオ編集をご紹介いたしました。

今回は、オーディオ繋がりということで、Mixcraft 7で追加された2種類のサンプラーについてご紹介したいと思います。

サンプラーとは、オーディオを取り込み、そのオーディオを再生できる装置です。ただ単に再生させるだけではなく、取り込んだ音に対して加工ができたり、あるフレーズを細かく取り込み、全く新しいフレーズとして再生といったことも可能です。


Alpha Sampler

サンプラーは、先ほどご紹介した機能を持つ非常に便利な装置ですが、Mixcraft 7では、Alpha Sampler、Omni Samplerという2種類のサンプラーが内蔵インストゥルメントとして追加されております。

まずは、Alpha Samplerからご紹介しましょう。

Alpha Sampler

Alpha Samplerは、1つのサンプルを取り込むとそのサンプルに対し、自動的に音階がつけられます。そのため、1つのサンプルを取り込んだだけで、MIDIの打ち込みで新たなフレーズを作成することが可能です。

このAlpha Samplerについて、動画を作成いたしました。ご覧ください。

Omni Sampler

続いて、Mixcraft 7で追加されたもう1つのサンプラー、Omni Samplerについてご紹介します。

Omni Sampler

Alpha Samplerと異なりOmni Samplerでは、複数のサンプルを取り込むことが可能です。

そのため、各スロット部分にキック、スネア、ハイハット、シンバル、タムというように、ドラム・キットのサンプルをそれぞれ取り込み、自前のドラム・キットを作成することも可能です。

また、Mixcraft 7とOmni Samplerの連携はとてもスムーズです。
前回ご紹介いたしましたオーディオを切り分ける「スライス」機能を思い出してください。

このスライスでは、指定した間隔でオーディオを切り分けることが可能でした。その際、「切り分けたオーディオを、どこへ出力するか」といった設定が可能です。

スライス出力先

その出力先の設定の中にOmni Samplerとありますが、出力先をこのOmni Samplerに設定にしておくと、切り分けられたオーディオが自動でOmni Samplerのスロットに自動的にロードが行われます。
では、この一連の流れも含め、Omni Samplerの働きを動画で確認してみましょう。

このように、Mixcraft 7ではAlpha Sampler、Omni Samplerという強力なサンプラーが追加されたことで、オーディオ・ファイルを使ったフレーズ作りの自由度がさらに増しています。

Mixcraftには大量のループ音源があらかじめついてくるだけに、オーディオ周りの機能がパワーアップしているのは嬉しいですね。

それでは、次回もお楽しみに!皆様、よいお年を!